2017年12月2日(土)

シャコバサボテンが花期であることを思い出したら手元で育てたくなり、植木屋で「マリー」「トーアリッテ」を一鉢ずつ見繕った。個人的に温室のちょっと朽ちたような層の厚いにおいは、磯の香りと並び最も好きな匂いに入る。ひとけのまばらな午後の陽差しのなか、がらがら言う園内スピーカーからクリスマスソングが流れていて、それが緑の不足を補うかたちで大気全体に潤いを与えていた。

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