2011年1月6日(木)

病院へ行ってきた。木曜の診察は午前の間だけなので、少し急いで原付を飛ばす。

去年の年末に貰った新しい薬が僕の体には合わなかったので、余った薬を医師に返して変更して貰った。この新しい薬、いや、処方としては古い部類なのだが、少し多めに飲むと体中の腱が痙攣して異常な疲労感に苛まれるという事が二度あったので、もう三度は飲まぬと決意した。Webを漁っても情報があまり出てこないのであまり好まれる薬ではないんだろう。

病院を出て、ふらふらと百貨店へ向かった。ちょっと良いコーヒーを買う時はいつもここのKEYCOFFEEで買うようにしている。モカとトアルコ・トラジャを200gずつ、細かく挽いて貰った。

それから高級な紅茶とジャムを買った。ちょうどこの時期が母の誕生日にあたり、母は紅茶とパンが大好きで毎朝それを食すので、贈り物がてら渡すためだ。品の良い紙袋に移し替えて渡したのだが、気に入ってくれたかどうか。

昨日Amazonで歴史秘話ヒストリア オリジナル・サウンドトラックとKalafinaのstoriaを購入した。正月の夜、夜更かしをしていてふとつけたテレビのNHKで見掛けた歴史秘話ヒストリアという番組の曲がとても佳かったので思わず買ってしまって、改めて聴いてみるとやはりよい。梶浦由記率いるユニットのKalafinaというのが気になってstoriaというシングルも聴いてみたが、こういう雰囲気の音楽は非常に好みだ。調べてみるとニューエイジというジャンルに近いものであるらしい。リンク先のWikipediaにはお気に入りなピアノ演奏家の久石譲や坂本龍一などが並んでいて、ふむと思った。

以前の僕はピアノジャズやクラブミュージックに類するものを良く聴いていたのだが、いつしかいわゆるヒーリング、環境音楽や自然の背景音楽を転々として上記のニューエイジにたどり着いた訳だ。僕の友人の二人はギターをやっていて、彼らは自宅へ遊びに来るとロックの話題で盛り上がったりするのだが、僕はロックなんて全く知らないので「レッド・ツェッペリンって凄いのかい?」などと常識の明後日な質問で彼らを困らせたりしている。そんな風に偏った音楽の聴き方をする僕だからニューエイジというジャンルを知らなかったもの致し方ないのだが、この音楽の枠組みはとても広い間口を持ったものらしいので、少しずつ開拓していこうと思う。

話は変わるが、未だに僕はクラシック音楽を聴きたいという気持ちになった事がない。有り体に言うところのJ-POPもあまり好みではないから、カラオケへ連れ出される事があってもすぐに聞き手に回ってしまう。なぜだか僕は子供のころから定石や流行というものに疎く、たとえば小学校中級生のころ友達に貸して貰ったゲームボーイのポケモンが初めてゲーム機に触った折だったのだが、何が面白いのか分からなくてすぐに返してしまった。クラシックしかり、世間や世代の定石と僕の感性がずれているんだろうなあと思う。まあそれでも、自分一人で楽しむ事を知っているから僕はあまり悲しくはない。

カラオケで思い出したので書いておこう。関西の方で暮らしていた頃、祇園のクラブでホストのバイトをやっていた時期があった。バイトだからキャッチや接客より雑事を言い付けられる事の方が多かったのだが、お付き合いでトークをかましたり無理矢理カラオケを歌わされることも良くあった。女性客相手にはこれを歌っておけば満足してもらえるだろう、という流行歌のことなんて全く知らなくて、必死にうろ覚えの映画の主題歌とかを歌ったりした。流行後れで音痴なのをうらやんだのはこのとき限りだ。出勤で下宿先を出るのが午後七時、箱へ向かう道すがら必ずバーで一杯煽って、仕事が終わり自宅へ帰るのが午前八時。シャンパンコールなんか日常茶飯事だったからしばらくして肝臓を壊しかけてバイトを辞めた。ただ、一人だけ僕を直接指名してくれた人がいて、その人とはしばらく交流があった。真面目な事にも耳を傾ける人で、その人の家に遊びに行った時にはうさぎを飼っていた記憶があるが、今は何をしているんだろうな。クラブの先輩たちも体育会系の一匹狼ばかりで厳しかったけれど、面倒見が良くて優しくもあった。みんなみんな、今頃何をしているだろうか。

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