ふと「新しい地図が欲しい」と思い、行動に移した。今回利用したのはDEMIS Web Mapという、昔からある一部有料なマップデータベースの一つ。
「今回」というのは、過去幾度もデジタルの地図をプリントアウトして壁に貼り付けていたからだ。海外の大学図書館のWebサイトには、地図フェチ(収集家と言うほどではない)がいかにも喜びそうな蔵書というかファイルがたくさんある。今回の地図サイトもそれらを漁っている過程で見つけたもの。
で、暫しのち。
出来上がりましたる世界地図。これである。これは縮小してあるからこのサイズなのであって、実際は7500×3600のBMPファイル80MBをPNGになおしたものだ。ライセンスに抵触するかも知れないので大きいファイルは載せていない。半年前の僕のパソコンではメモリが足りなくて弄れなかった。
さて。ここからだ、制作に取り組むのは。
制作といっても16枚+4枚の地図を写真用光沢紙に印刷し切って貼り合わせるだけなのだが、これが結構な作業だ。なにせ事前にプリンタを微調整せねばならないし、A4紙で20+αという枚数ではインクも飛ぶ。そして事は運び、早い時から予想していた事態、両面テープがなくなってしまった。スティックのりや接着剤は比較して湿度変化に弱い為、壁紙にすると接着面がその日の天気でたわんだりする。ここは即断と実績の両面テープが必要なのに……今日はここで中断。あとできちんとしたテープを買ってこよう。
ところで20枚というのは、(おそらく)ミラー図法である上記のマップを緯度45度・経度90度ごとに刻んで出来た4×5枚の分割地図のことだ。以前にも似たようなのを作ったことがあり、そのときは4×4のグリニッジ標準時を中心線にした為に太平洋が真ん中で途切れてしまった。そういう日付変更線はあまり美しくない。いや、実際のそれも全く美しくないものなのだが。それで今回は三大洋を収めるべく、大西洋を中心に西へ4枚90度足したというわけだ。上の画像二つで区切りが違うのは、太平洋をうまく収めたかったが為の苦し紛れの変更。
上の地図サービスでは両極域から見下ろした半球は弄れない。今この部屋の壁にはそれがあるのだが、A42枚と大きくもないので少し悶々としている。こういうとき定番の各種サービスは多分、探せばいくらでもあるのだろうが、何だかくたびれた。今のところは手元の二軸回転式の南極が見下ろせる地球儀で我慢するとしよう。