友人らは丸二日のあいだ、僕の部屋でうだうだしつつ帰って行った。
その後、堅気でなくなった友人との共通の知り合いに連絡を取った。例のその人が姿を消した二ヶ月間の経過報告だ。彼女と僕とはネットを挟んでのやり取りだけだが、まあ何と言うのか、あんな奴だけれど見守ってやって欲しい、そういった事を頼まれた。もちろん頼まれてする事ではないからと、そう考えて返事は適当にしておいた。大丈夫、気にする事でもない。
話変わって多分、この土日あたりに僕は新しいデジ一のレンズを手に入れるだろう。ペンタックスの「PENTAX-DA15mmF4ED AL Limited」だ。今年の春先からこのレンズを買うための貯金をしてきて、今月になり手に入るだけの額が貯まった。
正直言って、僕はカメラ内部の詳しい仕組みを殆ど知らない。絞りと言われるものについては知人からアドバイスを受けたのだが、からっきしだ。多分、技術者であった父の才能を受け継がれなかったのだろう。何かしら壊す事は得意なのだが。
そんな僕が何故かポラロイドカメラ「SX-70」を持っていて、おまけに未だしっかりと感応する600高感度フィルムを7パックと9枚も保存している。不思議な話だ。フィルムは友人たちが来る前の掃除で、書類放り込み置き場の下から出てきた。物は試しと一枚だけ撮ってみたところ、きちんと写ったのだ。このカメラ自体の製造年月日は30年以上前のモノで、慣れないヤフオクで落とした記憶がある。そしてSX-70を弄りはじめて二年後にフィルムの生産が終了し、一つの時代が終わった。今現在このフィルムに互換する品が出回っているのかどうかは分からないが、まだ僕のポラが動く、写真が撮れる、そう思えるから嬉しい。今までに撮った写真はスキャンしてからアルバムにしまってある。気が向いたときこのサイトにこっそり置いておこう。