2022年6月21日(火)

買い物の帰りに藤棚へ立ちよった。なんとなく知ってはいたものの訪問は今回が初めて。曇りがちな空のもと、溜め池を前にした藤棚のなかを、夏至の風がゆるやかに通り抜けていく。そこにいて思うのはアクリルのことだった。こんなふうにくつろいで過ごすのはいつどこにいる誰だろうね、なんて想像をしながら、風が肌に触れる心地よさにまかせて、足もとの翳りや雑草の動きをぼんやりと視界に入れて過ごした。なかなか上手な言葉にならないこうしたひとときが、ときにはずっとあとまで思い出される至福となりうることを、うれしいことに自分は知っている。溜め池の前の立て看板には生息する希少種と環境について書いてあったから、ここはそれなりな配慮がなされた、地域の方々によって保全されているよい湿地なのだろうと思った。藤棚周辺の下草はある程度刈られ、ベンチがあり、桜も植えられている。ときおり訪問する場所になるかもしれない。

2022年6月20日(月)

茉莉花の行き先から無事届いたというおはがきが着いた。ほんとよかった。。。別の話で、早めに吸収したい本を積ん読から抜き出し、さっさと読了しようかと考えてる。病院や薬局の待合室へ持っていく外山滋比古『思考の整理学』はきょう読み終えた。次は梅棹忠夫『知的生産の技術』へ。こういうのは早いうちに読めばそのぶんの利子がついたのかもね。でも、いまは効率のよさから離れてここからの充実で過ごしたい。ワーキングメモリーから学習の定着まで、記憶する能力がまんべんなく低下しているため、知ったことは上手にノートへ付けて外部記憶装置としたい……ので、ひとまず上記の本のチョイスなのだった。貴重なやる気が散る前に捉えて乗ろう。

2022年6月19日(日)

果物市場を覗いたり、塩原方面へ向かったり。昼近くになり、山沿いに雨がぱらついてきたため帰路へ。標高の高いところには特有の変化があるから、来ればやっぱり来てよかったと思う。なので向かうなら天候や時間を鑑みてしっかりと行くべし。日没直後に蜩の声がいくつも聞こえた。今年の初鳴き。

2022年6月18日(土)

疲れからめずらしく昼過ぎに起きた。そして特になにもしなかった日。あしたは産直を覗いたり、気晴らしにそのへんを散歩できたら。ということで、早いとこ眠る。まっ暗いなか明るい夜空を眺めながら夕餉を食むのはよい時間。

2022年6月14日(火)

苗の植え付けをしたり、ばらのトレリスを設置したり、モッコウバラのアーチを作ったり。書き出すと簡単なわりになかなかの作業となり、食事を忘れて一日じゅう行ったり来たりしていた。足りない素材をホームセンターへ探しに行ったりもして、アーチの続きはあす以降に。心身ともに具合が悪いし、あすはNPOさんへ向かうし、着ていく服にアイロンかけたら早めに眠る。一週間先は夏至。ことしも『ムーミン谷の夏まつり』と『たのしいムーミン一家』を季節に合わせて読み進めたく思っているのだけれど、あまり読書できる体調ではないから、無理をしないことにする。インセンスも最近焚いてないなー。それまでできていたことができないのは赤信号、みたいにいま思った。

2022年6月13日(月)

挿し芽で育てた茉莉花の苗を梱包し、宅急便で北へと送り出した。梱包方法はオンライン記事を参考に、箱の上面を切り抜き中身確認用の覗き窓を作り、そこに透明なフィルムを貼った。そんな外観の荷物を宅急便センターへ持ち込んだところ、受付の方から「これ、大丈夫ですか……?」という感じで少し戸惑われた。さいわい別の方が「花屋さんがやるやつ」とフォローしてくださり、それに応じた取り扱い方のシールを取り出してくださったから、あとは業者さんに気を遣ってもらえるものだと思うことにする。茉莉花の花芽は風くらいの動きでも落ちやすく、梱包作業中にも苗に付いたつぼみの一つが枝から取れた。丈夫で元気な種族であるし、この季節なら枝や芽はまたじきに出てくるだろうから、いまは苗本体が無事に着けばよいな。

2022年6月11日(土)

午前中はNPOさんのところで活動など。言いにくいことを言えてよかったんだろうと思う。そのあと、天気予報が雨になっていたからイベント設営への参加は見送り、うちへ帰ってきてお布団でくたっとしていた。