2017年8月10日(木)

昨日は梅雨明け発表以来の青空。今日は曇天。空の色合いに残暑じみたものがあって、雑に言えば夏も後半に差し掛かっているのだなと思う。時折、今夏は日照が足りてないなんて話をする。一昨日雲間に月が覗いたきりで星は随分と見掛けない。

名を知らぬ雑草の区別はそれなりに面白く、先だってここに書き付けていた読み物では種を引くのが大変だし、これなら図鑑を手元に置いても無駄にしないかと、ハンドブックで持ち歩けそうな雑草図鑑を一つ吟味してる。

吉田篤弘の「遠くの街に犬の吠える」、これは表紙だけ見てるのだけれど、空と雲だね。「空ばかり見ていた」で一度やったテーマのように思える。ので、趣きはまた異なるのだろう。直近の「ブランケット・ブルームの星形乗車券」しかり、この作者は青や水色を好むようだ。あ……アンドルー・ラング著「夢と幽霊の書」なる邦訳に吉田篤弘が巻末エッセイを寄せてる。8月22日(火)。

FM COCOLOやFM802の評判が良いから、近くradikoで聞いてみると思う。

宵闇にキリギリス系やコオロギ系の虫の音が響く。緩やかに季節が移ろう気配を感じてる。

2017年8月8日(火)

昨晩は台風が接近していたようで、それ一色になるような激しい雨脚を夢うつつに聞いていた。

他者への好感→取引(の失敗)→嫌悪という経緯を引き起こしやすい人やされやすい人がいる、というある述懐に半ば感心、半ばげんなりしてる。どちらの側でも僕に心当たりはあるんだもの。それとは関係ないのだけれど、人は変わるものだって認識していると、過去を許しやすくなるように思う。許すというか、手放すための思考というか。

この頃疲れやすくて、たぶん春先からそれなりに頑張ってきたのがここへ来て軋んでいるんだろなあ。

それから近ごろまたちまちまと本を読む。本はこちらから開かないと読まないものなので、良い傾向。

2017年8月6日(日)

すいか収穫して食べちゃった。包丁を入れたところ亀裂が走り、ほどほどに甘くて美味しい。派手な感動は無いにしてもこつこつ重ねてきた世話が報われるのは良いね。

すいかは、というか瓜の仲間は、乾燥した土地で果実に水分を蓄えるよう進化した植物だと聞いたことがある。日曜美術館だったか、すいかの品種改良の歴史が絵画で解説されていたのを見ると、味はともかくいつの時代でもその瑞々しさが有り難かったことだろうなと思う。まくわうりは完熟までの期間が若干長めのようで、熟した印である、へたの周りに輪状の亀裂が入るのを待ってる。

来週明けに台風か来るとのこと。過剰な水分の供給で残りの実が割れなければと思う。

2017年8月4日(金)

Eiya(旧Å)さんが現在、新たなハンドルネーム(kugumo)で活動されていると知り、さっそく聴いてる。ああ、この透明感がある音はそのひとのそれだ。良いなあ。No.9なるアーティストも今日知ったので、後々聴き込んで行けたらいい。

ようし。あれこれ滞っているけれど、一昨日しかり、ここまで自分の好きを手放さなかったぞ。

関東で梅雨明けの発表がなされて以降、晴れらしい晴れ空を見ていない。

2017年8月2日(水)

エノキグサなる雑草然とした植物にさえ特徴と名があることに、面白さを感じてる。

それから、なにかひとりでやっていると、どこかで見返りを求めてしまって駄目だなあ。落胆がそれ以外のものに変わってきたら潮時だと思う。

finalventさんの「finalventの日記」のおよそ続きのようなものが、noteで有料コンテンツとして継続されていた。三年前の、僕がこの日記を付け始める約二ヶ月前から始まっていて、日記というかエッセイに近い。僕はそれを見つけ浮き足だっていたけれど、こうして読んでいる今、歓喜以上に懐かしい気分というか、そういう穏やかな表情をしていると思う。なんだろ、いなくなった友達から手紙が届いたような気持ちが近いか。友達じゃなくて知らないおっさんだけどさ。

すでにだいぶん記事としてのボリュームがあるから、当面はそれを読んでかみ砕いたり、噛み締めていると思う。

2017年8月1日(火) 夕立成分が欲しい

雑多なことをそれなりに考えはするが、その思考の軌跡を文章らしい形にするのは億劫だなあ。日記に長考を許すとものすごく時間が経ってしまうし、おおむね休むに似たりなので、簡潔に書くべし。

ディエンビエンフーのトゥルーエンド1巻が十日に発売とのこと。とても気になる。DBPは戦争描写の為に徹底した軽薄さと狂気、可愛らしさが注ぎ込まれた漫画だと思っていて、その容赦のなさは読後の疲労感を誘うため、個人的に「浸りたくないが読んでおきたい作品」扱いしてる。物語冒頭での主人公とヒロインの爆死がどのようにエンディングとつながるのか、それを知りたい。

2017年7月31日(月)

近ごろ興味関心がその辺の雑草へ向いていて、野草や薬草・毒草など草本に関連した書籍を読み始めた。なんかあれだね。河川周辺の河原とか、田んぼの真ん中の林とかが観察に向いていて面白そうだと感じるし、一通り知識を仕入れたらカメラ持ってそういう場所を散歩したい。

それから評判の良さそうなきのこ図鑑をAmazonで頼んでしまった。ここで幾度か書き付けていたもので、手持ちのきのこ図鑑としては三冊目なのだけれど、不思議なことに似たような本を読んでいても飽きない。

移動欲が薄れぬうちにまたどこか馴染みの無いとこ行こう。

2017年7月30日(日)

日がな夕暮れのような照度の低い天気で、午前中から蜩が鳴いていた。

分割後のこのdiary.txtが100KBを超えており、特別めでたくも無し。宮沢賢治のグスコーブドリの伝記が気になる。それから今年は幾らかアートに関心が向いてる印象。明日は七月尽。

2017年7月29日(土)

台風の影響で海はやや時化。おかげで海水浴客も想像していたより少なかった。

今回の移動は全体的によかったと思うし、民宿については個人経営ゆえに門限や入浴などにお約束があり、そういう点を含めての民宿なんだという鮮度の高い発見があった。僕が旅行者に対して持っている偏見である、宿には沈没者がいるものだというアレ。存在する。

  • 夕暮れの海浜には霧が出る
  • 夜の海と漁港をおそるおそる眺めた
  • 潮はべたつく
  • 漁師町は猫が多い
  • スケジュール第一での移動は細かいことを疎かにしがち
  • 海鳴りと潮の匂いたまんねい
  • 巻き貝の貝殻二つ拾った
  • どくとるマンボウの続き読もう

振り返っていると潮の匂いが再び鼻腔に満ちてくる。まさしくこれ嗅ぐために海へ行ったみたいなもの。