2017年11月7日(火)

窓磨き完了。あとは明後日のごみの日までにベランダの片付けをしてしまえば、僕が今回自分に課した掃除はおよそパーフェクトだ。あとはボール箱に詰めた本を年の暮まで整頓して過ごす。家具についていた匂いはあらかた消えたらしく、うちの猫が掃除現場を検分がてら、借りてきたかのようにうろたえたり、所在なげになにか喋っていた。

このところ、誰某の様子を見て欲しいといった頼まれごとが入っていて、自分のことに掛かりっきりでいたい僕にとってはそれなりに疲れた。ひとと会って別れたときはほとんどいつも、自分の内面と外界を隔てる境界が解れ、磨り減っていることを感じる。しばらくはまた、本を読んで静かに夜長をすごそう。

そういえば。グリューワインというのかというのかサングリアというのかバンショーだか知らないが、そういう類の温かい飲みものを凝ってつくるの、面白いかも知れない。現在は日本茶と烏龍茶もすこぶる奥深く感じられるし、たぶんこれは、嗜好品の軸足をうまく移せているんではなかろうか。

2017年11月3日(金)

竹工芸と鉱物の展示を見てきた。

並んだ竹細工を「すっきり」「ぼってり」「緻密」のいずれかに脳内で分類しつつ、編み目や色合いに曲線といったそれぞれの作品の見どころを勝手に推測して、行列に押し出される形でわりあい忙しなく順路を見て回った。人のつくるものにはだいたい見どころがあるものだけれど、同じように笑いどころもあるみたいだ、というのが今日の工芸展での収穫。編み込みから透かしを出したのが拘りぽいなとか、抽象的だけど言いたいことは分かるとか、そこまで高尚でなくて「作品名:竹編みかご」などのざっくばらんな感じとか、そういう楽しくなれるポイントは探せば見つかって、だから会場では変ににやついていたかも知れない。記入したアンケート用紙を受付へ提出したところ、華奢な竹とんぼを一つ貰った。

鉱物展では自然金や母岩に付いたオパールが綺麗だったなあ。今回の移動展示は県の博物館から品々を貸し出されたものだそうで、そのためか足尾銅山の産出品がひんぱんに目に付いた。隣町でかつて採れていた砂金が国内最古の産金かもねとか、それで奈良の大仏を金メッキしたとか、そういうのは小学生のころに一度習っていたかも知れない。プラチナの利用例として職員の私物の指輪が展示されており微笑む。

帰り際に、市街を一望できる河岸段丘の高所なんかを探した。この街が広がる平野部は周囲を山々に抱かれているのだなあ、こんなちょっとなだらかな土地に人が暮らすのだなあ、というようなことをしみじみと思う。風も雲も終始ほとんどない麗らかな日和で、その陽差しのなか街路樹のケヤキがはらはらと葉を落とす風景は、痛切なこがね色としてまぶたの裏に焼き付いた。明日は菊花なんかを見に行けたなら。

2017年11月2日(木)

星を見るつもりで窓を掃除したのだけれど、日が落ちればわずかな照明が鏡のようにガラスへ映り込んでしまい、結果的に風景が一層見えづらくなったからどうしたものか。それから、このところ作る料理が手の込んだものになってる。今週末は竹芸展と鉱物展に菊花展を巡るつもりで様子を見てる。

2017年10月31日(火)

快晴。那須颪の到来を目と肌で感じる。市内二箇所にまた今季も、地域に馴染みのたい焼き屋が営業を始め、僕もなんとなく一つ食べた。

ひとさまの収穫を手伝ったり奢られたりなんだり。「お前を連れてくるといろいろな反応をするから面白いな」という評価は新鮮なため、ここに書き留めておく。

2017年10月30日(月)

都心では木枯らし一号が吹いたとのことで、僕もこの冷えて行くなか無事に反射式石油ストーブを点けている。来週までに人と会ってなんかする予定が複数入り、年の暮らしき空気を次第に感じつつあるが、出来れば静かに窓でも磨いていたい。かねてより考えていたとおり、創作用の作業机を窓の正面へ配置したから、そこで日の光や星空を前にしつつ、なにかもくもくと作る時間を過ごしたいんだよね。

VALUE-DOMAINのレンタルサーバーでCORESERVERのライトプランを契約しておいた。ドメイン維持したままサーバーを変えるのは初めてで、手探りしながら進めてる。上手く移転できればレンタル代がずいぶん浮くし、使える機能も増えるし、なによりこのプロポケサーバーの契約が一月に切れるから、年が替わる前に手続きを済ませたい。無事済めばここのURLは変わんないです。

2017年10月29日(日)

今週はいろいろ。

  • 内装を張り替えるついでに、転居一回分に相当するお掃除をしました
  • もう今年の掃除は網戸の張り替えと窓磨きだけでいいや
  • 八年間使ってきたモニタが壊れたため4Kモニタを導入
  • モニタはいくら解像度が高くても25~27インチが実用的だと教訓を得た
  • 住まいもふところも空っ穴で年を越すつもり
  • 三浦しをんさんの講演などを聴く
  • 作家が執筆するときに考えていることの話や、死の淵から帰ってきた人と走る落語家さんの対談
  • 「文系は書くしか出来ないのに理系はなんでもそつなくこなすがなんでだ」「もう一頑張りする前に走るのを止めて歩く、歩いていても目的地には着く」
  • 洋菓子店でスタンプカードを作りケーキ一切れサービス
  • 雨の中、車道に跳びだしたかえるを放り投げたり、ひとさまの迷い犬を探したり
  • どちらも無事でした
  • 後者は飼い主からお礼だとかでクッキーの詰め合わせを頂いてしまった
  • 定期購読を始めたちくま10月号と11月号、本の旅人11月号が届いた
  • こんなに安価で上質な紙の読み物を享受して良いのだろうか

自分の良心に従って行動するととても気持ちよいことが分かりつつあり、どうしても引っ掛かることがあれば、そういった選択をして良いのではないだろうか。

9月28日(木)にここで書いたストーブを置くための本棚の手入れは、ほぼ一ヶ月をかけて大がかりな住まいのメンテナンスになってしまった。この期間でたばこを吸わないことも継続していたから、ストレスはずいぶんと溜め込んでいたけれど、いまになってみれば憑き物を祓い落としたように気分がいいな。

それからどうだろう、折本カレンダーの来年か再来年ぶんを作る? もし作るなら、明け方/暮れ方の月や明るい惑星の位置と天文イベントの予定、などが軸になるだろうか。時間と星の巡りって、およそ人類が知りたがって何千年も弄り回してきたものなので、オリジナルでなくて良いから僕にもうひとひねり案があると良いのだけれど、いまんとこあんまし知恵は無い。

この一ヶ月は頑張ったし台風もまた近付くし、今日はごろごろする。明日は大風が吹くみたいだ。

2017年10月23日(月)

明け方の暴風は台風一過で夕どきには青空も見えた。

明日に内装の工事があり、ようやくという感じ。自分のベッドで寝ているのに疲れが取れなくなっていたから、片付くめどが付いてもう一踏ん張りだ。

2017年10月22日(日)

明朝のTenki.jpの天気予報に初めて見る豪雨マークが出てる。

投票の帰り際、小学校の廊下を眺めるでもなく見て通った。在校生を示す壁掛け札のうち、一年の分は一つも掛かっていなかったから、今年はこの小学校に新入生が入ってこなかったのかも知れない。僕が転校してきたときから複式学級なんてものはあって、過疎は慢性的に続いている。

おー、速報が出た。