あすは激しい雨が降るとの予報で、そうなる前に洗濯物を干したりマウントアダプターの修理依頼と発送を済ませたりした。午後の空は落ち着きなく雲が流れていたけれど、日が沈むころには風が止み、夜のいまは大気がとても蒸し暑い。『画家と庭師とカンパーニュ』観た。すぐに言葉にしなくともよい気がする映画だった。都会から故郷へ戻ってきた画家と菜園作りのため彼の雇った庭師が、じつはかつて学校の友だち同士だった、というところから始まる物語。華やかさはあるけれどあまりうまくいってない画家と、地元で就職し家族と幸せに暮らす庭師の交流で……。学校でのいたずらを機にその後の歩みが別れたふたりの暮らしの差が折に触れ描かれ、じぶんにはないものを互いに見て複雑な思いを抱くところは、視聴しているこちらも心当たりが多かった。徐々に尊大さが表れてくる画家の言う「友だち」ということばにひりつくものを感じたり、ときおり眉をひそめながらも付き合っている庭師にひとのよさを感じたり。画家が大麻を吸いつつ暴言や愚痴をこぼす場面があり、耐えかねた庭師は「すこし外に出よう、穴ぐらで毒吸ってないで新鮮な空気を吸え」と相手を菜園へ連れだすのだよね。じぶんだったらこうした状況でこうした思いやりは持てるかなと考えてしまった。庭師の小さなバイクをわんこが追ってくる場面が何度かあり、こういうのありそうと微笑ましく思ったりした。じぶんもすこしは庭いじりをするから、二人それぞれで異なる庭や菜園への眼差しを味わい深く感じる。空をゆく雲の落とす影が日ざかりの庭を流れるような印象の、やさしくじんわりする映画だった。すぐに言葉にしてるね。。。あすはうちでなにもせず過ごす予定。基本的に気象の変化が楽しい性質なので、危険がなく出かけずに済むなら激しい雨にも期待と心地よさを感じる。それとは別に、月末にかけて台風1号が接近するため雨がちの天気になるそう。空模様を見ても、初夏から梅雨へ切り替わるあたりにいるんだと思う。