洗濯ものを回して果物市場へ向かった。なんとなく思い描いていたすいかはまだ並んでおらず、メロンひとつといちごひとパックを見繕った。そのあと近場の産直を覗き、まだ知らない細い道を通って帰ることに。ふらふら行くと田んぼや畑のあいだに小綺麗なあぜ道と植え込みが延びており、五月の日差しも相まって雰囲気がよかったため、立ち止まり入っていった。すこし歩いた突き当たりに雑木林が広がっていて、その中は広場のように整えられ、疎水の水路が入り組んで延びている。立っていた看板を読むとそこは明治期の開墾を伝える史跡だった。かつてあった建物(農場の事務所だったり村役場になったり学校も兼ねたりと変遷している)が時の経つうち朽ちて取り壊され、その跡地がこうして公園となっているとのこと。ケヤキらしい巨樹がそびえていたりと木立に囲まれた静かな場所で、水路から池へと落ち込む水をしばらく眺めた。その近くに生えていたミントを揉むとちょっとだけ爽やかな香り。やがて帰途についた。帰り際、荷物を積んだ旅行者らしきバイク二台が前を走っていたのを観察してしまった。おもに後部や側面への荷物のくくりつけ方とか。一ヶ月後くらいにはじぶんもそうしているだろうしね。うちへ帰ってきてからはぬいたちとごろごろして過ごした。眠ろ。