とうとう夏至。近場の山の上まで行って吹き上げる風に当たっていたら、ぐつぐつ煮えていたネガティヴな感情が濯がれるように薄まっていくのを感じた。開かれた空間で憩う機会はやっぱり必要だね……。それから近場で催されている作品の展覧会へ足を運んだ。会場は学校跡を再利用したところで、ゲタ箱を展示空間としてそのなかに作品が並んでいる。かわいらしいものからこれはいったいと思うようなものまで、どれもじっくり眺められる面白さがあった。去年も見に来ているのだけれど、よい展覧会だなあ。夜になり、夏至の夜でもあるし腹ごなしにもと、ご近所をぐるりと散歩。夜の散歩は気配のなかを行く心地よさがあるね。そのままつい足が向いて、見晴らしのよいところまできて夜景をぼーっと眺めていた。眠たい。