お彼岸初日につき母と、父の墓と母方の墓をハシゴした。やっぱり早いみたいで墓地への来訪者は少なめ。そのあと工場を回って帰着。祖父宅の屋敷内にある、義母やいとこたちが残していった叔父の家を、母方の大叔父が買い取ろうかという話が持ち上がっているそう。それだと祖父宅の扱いとあわせて、全くの他人に渡るよりは話がすっきりするのかな。そうしたお金がないということをこれまでは聞いていたけれども。それから母のいとこというのか、僕にとっては絡み酒をしてくる親戚のおっさん……の母が、たしかきのう亡くなったそう。その人は介護施設に入っており、もう長くはないという判断が出されたとき、おっさんは親を引き取って看取れたらという愚痴を、母方のもうひとりの大叔父に相談したそう。僕にとっては関係が遠いということでいままで話が流れてこなかったのだけれど、周囲の判断が確定する前に耳にしていたら、僕はおっさんに看取らせるために行動したよ、という話を母にした。疫病対策のためにおっさんは母親と面会が叶わず、彼女は施設で眠りながら息を引き取ったと聞いた。葬儀は近親者だけで執り行うそう。