『七人の侍』観た。胸をぎゅっとつかまれるような居たたまれなさというか過酷なひりひり感に、最後まで釘付けにされながら視聴してた。彼はなんなのという思いで見守っていた菊千代が、次第に侍と農民をつなぐ存在に見えてからは、子供たちからなつかれたり親を喪った孤児のために嗚咽したり、複雑な背景を持つ魅力的な越境する人として映った。終盤、勝四郎と志乃の抜け駆けじみた行いからの、勝四郎が尊敬していた久蔵の死という流れが、ほんともうこっちまで居たたまれなくて。徹底した容赦のなさは引き込まれた要因だったかもしれない。この映画はいろんな作品に影響を与えているという情報をなんとはなしに摂取してきたけれど、それはそうとして漫画ドリフターズの序盤はこのへんが大元ぽいな、みたいによく分からない発見が自分の中で先行してしまった。それはともかく引き込まれたおかげで、途中に休憩パートが挟まれているような尺の作品にもかかわらず、最後まで一気に観てしまった。今日はこの映画を選んでよかった。