2021年1月27日(水)

日中は強風。少し前に書いた世界史の教科書は第二次大戦まで読み進めた。人類は戦争ばかりしてないか。確かに、国家や権力者がどう振る舞うかを知れば、これからのそのことも想像できるかも知れない。ウィルヘルム2世からヒトラーにかけてのドイツとか、国が国にカツアゲをして止める者もいないなんて、ジャイアンもびっくりだよ。いまだってなにひとつ笑えないしね。それはそうとして、歴史はそこそこ楽しい。長らく積んできたその手の本が紐解かれたがっていることを感じる。創作と関連して、やっぱり積んでいる大航海時代あたりまでの博物/探検/旅行ものも読んでいけたら。アクリル球の世界を移動する旅行者たちのお話を、不連続なパッチワークのように展開することを考えている。こっちの地球の世界遺産について知ればあちらへのイメージが間違いなく広がると思い、ひとまず『絶対に行きたい! 世界遺産120』という文庫を手に入れた。現時点での全ての世界遺産が網羅された書籍ってないのと見ていたら、そういうのは世界遺産検定1級とか2級の公式テキストらしい。なんかすみません。ほかのもっかの読みさしはムーミン谷の冬とヤスパースの哲学入門、ワーズワース詩集。哲学も詩も面白いと思えるようになったけれど、それにしてもなぜ一向にページが進まないのだろう……。たぶん乱読なためだけれども。認知機能が落ちると一冊の本に集中することも大変で、紙をめくる体験込みで読書を娯楽として楽しめているけれど、一日一冊読めた昔のことを思い出さないと言うと偽りがある。僕のこういう散漫さを制御するには、喫茶店で読書するのがよいのかもなと思う。見栄や元を取る気持ちも込みで自主的に読書を強制できるから。まあ疫病の状況次第。最近なんとなく気になるのはロマン主義やアールヌーヴォーという言葉。もしかしたらそのへんを好きになれるかもという思惑を持っている。いまなんとなく思いついて検索したところ、自分がときどき抱く驚きそのものな概念を見つけた。タウマゼイン – Wikipediaというもの。この気持ちに哲学が道筋を用意していてくれたことがうれしくて、涙が流れる。

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