新しい音楽を開拓すればいいのに、もう知ってる心地よい曲ばかり触れていたくなる。ときどき狩りに出て収穫を持ち帰り、その収穫をもとにまたしばらく引っ込んで暮らす、そういう関心のサイクルを持ってる。夜聞こえるかえるの声は合唱という感じではなくなった。去っていった季節を思い返すときに少し侘しくなる。でも、いまなら夏が来るしね。『たのしいムーミン一家』と平行して、夏至が近いから『ムーミン谷の夏まつり』を読んでる。 旧版の青い鳥文庫で揃えたものなのだけれど、第一章の挿絵に書き込みがあった。別居している子供たちへ宛てたらしい、辛ければ頼りなさいというどこかの父親の文章と、その電話番号。こういうひとさまの事情は急に視界へ入ってくると心が乱れるなあ。見ず知らずの家庭を案じてはみるものの、本自体は書き込みのないものを探したほうがよさそうだ。香寿とみなみさやかの釜煎り茶を手に入れた。週末に淹れるつもり。