園芸店にて、取っ手が付いた樹脂製の深鉢を二つ買ってきた。8号相当。日曜は雨らしいから明日の午後あたり植え替えをやれたら。収納のほうは要らない本を箱詰めにし始めたり、整理せずに置かれている物置状態の荷物を片付け始めたり、手掛けている範囲が広がってきた。この土日で全体の蹴りが付くかどうか、ってとこ。
長らく積んできたきゆづきさとこさんの『棺担ぎのクロ。~懐中旅話~』全7巻を一気に読了。物語後半へ向かうにつれ、自分の心を見つめ過ぎたとき近づいてくる、あの恐慌状態のようなものを感じた。でも、読み終えてみて、風が吹いていくみたいにすっきりしたよ。2006年の暮れにこの漫画の1巻を手に取り、7巻まで揃えながらも積んできたんだから、こうして物語の結末へ辿り着くまでに13年掛けたことになる。先日通しで読み終えたARIAも同じ時期に出会って積んできたのだった。2006年末というと僕も棺桶の彼女みたいにぎりぎりで生き延びる姿勢に入ったころだ。あのころのことは記憶や記録がほとんどないけれど、おそらくこれから先の人生も含めた中で、指折りの苦しい時期だった。ああしたときでも知ってか知らずか、いまここへ繋がる受容の糸を何本か握っていたんだなーと、ほんのり不思議。本って、読み手の側に受け入れる準備が整って初めて意味あるものとして開かれる、理屈としては当り前のことなんだけれど、こちらを少し特別な気持ちにさせてくれるものだと思う。『棺担ぎのクロ。~追憶旅話~』という番外編を見つけた。
いま始まったラジアンFでやまだひさしさんが話していた「世の中デコボコみたいになってるから」に、好きだったゲームソフトの設定を思い出した。糾える縄というか、エネルギー保存則みたいに幸せ保存の法則がある、というお話から始まるトランプ遊びの物語。「めるへんうぉーかーAlice」というシリーズで、検索してみたところ体験版はいまもVectorにあるぽい。