2020年1月26日(日)

一斉に野火をつける日だったらしく、日がなどこへ行っても煙で白く霞んでいた。道の駅の産直できんかんとせとかを見繕う。ホームセンターに立ち寄ったのち、散歩兼街撮りをしようと思い、飲み屋が居並ぶ下町のあたりをふらふらと巡った。朝の光を受ける歓楽街の無愛想な生活感がわりと好きだ。一日の中で様々な側面を見せる町並みが面白いんだと思う。あちこちで地域猫を見かけた。触らせてはくれないだろうけれど、程ほどに人慣れしていて、カメラを向けてもそこにいてくれる。人家の狭間の細い路地を見つけるたびに入っていきたくなるのは、それを暮らしの一部として利用する人たちがいて、その先はどこか見知らぬ風景に繋がっている、という期待感があるからなのだろうな。日曜の午前中だからか人の姿はたぶん普段よりまばらで、大きめの公園が親子連れで賑わっていたくらいだった。まあ、いまは寒の内だしね。前を歩いていた年寄りが、がらがらと戸を開けて家に入っていき「外はくさい!」なんて話すのが聞こえた。マンションの階段を上って眺めた市街は冬の陽差しの下でおおまかに視程2,3kmといったところで、これだけ煙が満ちていれば確かにくさいかもしれない。昼近くなってきたあたりでするっと帰途。

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