夕立のほかはなにごともなく。夜、勝手口に仕掛けた保護器に猫が入ったようで見にいくと、成猫の茶トラがいた。あー……一瞬だけ姿を見ている子猫は白に黒いぶちがあったんよね。昨日今日と子猫の声が聞こえていなかったのは、おそらくそのタイミングで、この茶トラが子猫を縄張りから追い出して代わりにごはんを食べていたのだろう。ご近所に猫を何匹も飼っているお宅があるから、茶トラはそこの猫かもしれない。子猫はこのあたりから追い出されてどこかへ行ったのかもね。ひとまず夜であるし、当該のお宅へ訊ねるのは明朝にして、茶トラの入ったケージにはタオルと新聞紙をかぶせた。まあ嫌がるよね。話がややこしくなったなー……。キャリーバッグはあるから必要なら動物病院へ連れて行くけれど、茶トラはいいとして子猫どうなるん。外からはときおりケージを出たがっている物音がする。こんなことはしたくないけれど、あす朝まで待ってそれからなんとかしよう。