朝から園芸店をめぐった。那須街道は途中から上がすっかり渋滞しており、そこへつながる横道はいっそう動かなくなっていた。遠くから家族連れできているらしき車を見るにつけ、もっとひとのこない場所で遊んではと野暮なことを思う。そんなことは言っても、じぶんだって巻き込まれながら動いたわけだし。それくらいには車両の多いあたりをうろうろし、お目当てだったオレンジミントは運よく見つけられた。セージも探していたコモンセージではなかったものの、ホワイトセージをふたつ。前の年までのミント熱は下がり、ことしは庭に関して手を抜きたいなりに、ハーブそのものはほしいのだった。苦みを主体としたセージの複雑な香りを楽しむためなら、きょうのように面倒なこともなんとかできる。高原の風は原付で走るにはすこし肌寒かった。うちへ帰ってきてからはなんとなしに過ごすうち、この時間。苗をいつ植えようね……。ふと思っていたこととして、楽しいって思うことはある? 就職活動に入る前まであった活力が慢性的に欠乏しており、そうしたことが抜け落ちてしまっている現状は無理筋なのでは。