朝の雨のなかを車で産直へ。大きさの微妙に違う栗を比べているうち、通りすがりのご婦人と少し話したり。帰ってきてからは本を読んだり仔猫の相手。読みさしだったキャシー・L・ケイン、ステファン・J・テレール『レジリエンスを育む ポリヴェーガル理論による発達性トラウマの治癒』(花丘ちぐさ、浅井咲子訳、岩崎学術出版社)をめくる。なんだか密度が高くてあたまに入ってこないねえということでマーカーを引きながら読むとよい感じ。ポリヴェーガル=複数の迷走神経系。交感神経と副交感神経のうち、後者はさらにふたつの系、おなか側(横隔膜より上)と背中側(横隔膜より下)の迷走神経系に分かれており、大きな鍵となるのはおなか側である腹側迷走神経系なのかな。こちらが安全の感覚を再構成するうえで重要な内受容感覚に関わる。脳や神経系には可塑性があるから、適切なケアを続ければニューロセプション=安全か危険かを区別する神経回路を穏当なシステムにしてあげられるし、愛着スタイルも安定したものに変えられるよ、という感じ。まだまだ序盤。個人的に口笛を吹いたり歌ったりして気分がよくなるのは、それ自体の楽しさだけでなく、呼吸→横隔膜→内臓の動きを通して腹側迷走神経系が優位になり、そこからリラックスが波及する、という経路(もある)かなと思う。最近のしていることがきちんとつながるあたり、わりと筋がよいのでは。暗くなるころすこし疲れて床に伸びて眠ったら、仔猫もこちらの顔の近くで眠っていた。もうやんちゃ盛りで元気があるから、小さかったときのように遊び疲れたらこちらの胸もとへ身体を預けて眠る、というのはなくなってきているのだよね。それでも近くで眠っていると、そこが安心するのだなと思ってこちらとしてもなんというか、うれしさはあるよ。一日じゅう口笛を吹いていた日。