買い物や家事をすこししてあとはなんとなく過ぎし日。なんとなく思い立ってノートに地球史年表をまとめていた。先カンブリア時代長すぎ! 生命がわちゃわちゃし始めたのって地球の年齢からみるとつい最近のようなタイムスケールなんだね。このごろ石に関心が湧いて、綺麗な鉱物をネットでちまちま集めたり、岩石図鑑や鉱物図鑑を読んだりしているのだった。いまほしいのは古い石。地学の新書に「グリーンランド南西部には39~38億年前の縞状鉄鉱層や石灰質の岩石がある」とあり、そうした類いの岩石をひとかけらでも手に入れてみたいなーと考えてる。過去を伝える古い石に触れたら、この惑星の辿ってきたはるかな時間や宇宙の年齢を肌感覚として感じられるんじゃないかな、と思うのだよね。北海道一周のおり、道の駅の売店でカンポ・デル・シエロ隕石という小さな鉄隕石を一つ手に入れたのだった。よく考えたらこれはたぶん、大雑把に46億年ものくらいの古さなのでは。地上の物質ではない宇宙のものが日常生活のなかにあるのってよくわからない気分。地学や地球科学は触れる機会がなかったわりに関心領域だったから、鉱物集めや石拾いなどしつつのんびり開拓できたら楽しいのだろうと思う。『丘の上の本屋さん』観た。イタリアの田舎町にて、お人好しな本屋の主のもとにさまざまなひとが訪れる話。アフリカ系移民の少年とは本を貸しては感想を聞いて……という交流をしている。あたたかく穏やかな時間が過ぎるなか、少年が最後に受け取った本へ画面が移るときの力強さ。さまざまなひととつい書いたけれど、なかには縁遠そうな他者も描かれたうえでの少年に託されたあの本なところに味わいとメッセージを感じる。あの本屋で古本を一冊手に入れて、おもての椅子とテーブルでのんびりしてみたいなあ。冒頭でちらっと映るそこからの景色、すごくよかった。そして白鯨読むの速い。