午前のみの通所で読書をして過ごした。台風が近づく予報のなか、運よく雨の上がったタイミングで行き来できた。休み明けか気圧のためか、なんか疲れたね……。ここ数日、過去を見つめる時間を通して、三人のじぶんたちに出会うことができた。ひとりは威嚇したりうなったりする、いちばん年かさな若いおおかみ。放っておかれてみすぼらしいけれど気高いから、毛並みを整えてあげたらうつくしくなると思う。ひとりは子ぎつね。いちばん幼いけれどいちばん安定してる。よくも悪くも、優れていることへのこだわりと暴力への恐れを持ってる。ふたりの重なり目にいたのは涙をこらえて怒っているうさぎ。苦痛な場所に閉じ込められたまま、こんなのはいやだと暴れて、その思いをずっと伝えてくれてた。やっと出会えたこの三人が愛おしくて、ずっと抱きしめてあげたくてたまんない。ここからはみんな一緒にいこうね。もはやじぶんはじぶん自身ではなく、さまざまな思いや価値観、感情や記憶といったものの寄せ集めというか複合体というか生態系というか、そういった感じがする。そして、じぶんたちが求めてきたものをいまのじぶんなら与えてあげられる、守ったり世話して一緒に過ごせるという気もする。きっと機が熟したそのときがいまということなんだろうけれど、これまでのことが一度に反転するような契機はときにはあるものだね。