2024年6月6日(木)

気分を害する内容を書く。六時前に起きて荷造りをしたものの、かなり手間取ったすえに出発したのは一時過ぎだった。フェリーの乗船手続きが五時半までとなっており、道草しなければ間に合うでしょうというとこ。まあそこは自分の見込みの甘さの話でもあり……。そして出発し、忘れ物を取りに戻ったりもしてうちを再度出たら、すぐ近くの場所で原付のエンジンは止まり、キックをかけても動かなくなった。やむを得ずバイク屋へ連絡し点火プラグが原因かもというので来てもらったら、エンジントラブルだからすぐには直せないとのこと。それについてはやむを得ないと理解はできても、もうフェリーには間に合わない。彼は自分がいかにきちんとメンテしたかを述べつつ、取り出して触ったオイルを原付のハンドルで拭った。「そういうことをするな」という言葉が口をついて出たところで、ここで自分が長年スルーしてきた彼の微妙な舐めプへの怒りも吹き出した。「取り寄せを頼まれていたタイヤは他の客に使ったからあんたは明日また来てちょうだい」という言動をされたことでここまでスケジュールが押したこと、その件にきのう触れた際には「これでフェリーの乗船時間に遅れたらおもしろいな」と言っていたこと、さすがにどう思ってらっしゃるんですかと怒りに震えながら詰問したのだけれど、「いやーこれはエンジントラブルだわ、前言ったじゃん」という、都合の悪いことはすべて無視するような反応をされた。自分でびっくりしたくらいに道ばたで人目も憚らず声を荒げたところ、「俺は悪くない」「俺のせいにするのか」の一点張り。確かにエンジントラブルだけ見るならその意見は通せるけれど、そのような防衛に走るのが正直すごい、と思った。最後に「あんたちょっと誠意がないんじゃないですかね!」と怒鳴りつけたら何やら言いながら乗ってきた軽トラのほうへこそこそ向かい、自分とは別の方向へ走り去った。原付どうすんのと話をそらすように訊かれもしたけれど、自尊心くらい保ちたかったから無視してそれは自力で押してうちまで帰った。ほんと重かった。謝ったら死ぬタイプの人間が舐めてた相手にキレられたときどう振る舞うものか、初めてまざまざと目にしたな……。返ってきてからは近場のバイク屋に手当たり次第電話して、とりあえず故障を見るだけでも対応してもらえそうなところへその依頼をし、あす夕に引き取りの予定。きょうの一件については母と友だちに愚痴として聞いてもらい、多少は溜飲がさがったところ。夜になり友だちに、想定外のふとしたことでうちへ戻った結果そこで壊れたのは、見えない幸運が「遠くへ行かずに戻れ」とほほ笑んだのでは、という考えを聞いてもらった。友だちは「そういう幸運の兆しって信じる」と言い、「遠くで遅くにトラブルにならずよかった」と繰り返し伝えてくれた……。最低なこととありがたいことが幾重にも折り重なるような日で、今後の予定がどうなるかはまったく見通しがなく、字面そのまま「あー」という気持ちだけれど、怒りをきちんと表に出せたこと、愚痴を聞いてくれた二人をはじめよい旅をと祈ってくれたひとたちの存在も思うと、これだけのできごとがわずかな不安に収まっている不思議さを感じる。北海道行きは諦めたくないからできるだけのことはしよう。宿代はそれなりに、キャンセルしたフェリー代は七割も戻ってきて、そこは思いがけないありがたさ。きょうはつかれた。ぬいたちに話を聞いてもらいつつおふとんへ。きょうの雑記はそこそこ長い壁打ちのなかで初めてといってよい内容だ。。。

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