買い出しへ出たほかはのんびり。帰り道の信号待ちで、暖かさに懐かしい気配を感じた。巡りくる季節への予感と、自分の過ごした春として最も強く刻印されているのだろう学生のころの記憶。そういえば予感と懐かしさは自分のテーマなんだった。うちへ着いて、枯らせてしまったと思っていたフレンチタラゴンから芽がいくつも出ているのを見つけた。耐寒性の高さを常緑と勘違いしていたのと、過湿にとても弱いという前知識があったため、地上部が枯れたらもうだめと思い込んでいたみたいだ。実際には寒さには強く、たんに越冬していた様子。思いがけない贈りもののようなうれしさだなあ。