午前中は就労移行支援へ。プログラム開始前のちょっとした遊びで「コピー用紙に手のひらの輪郭を取り、そこにことしの漢字一文字としたいことや目標を五つ書き出す」というのがあった。さして迷うでもなく「求」という一字を思いつき、「資格を取る」「本を読む」「旅を増やす」「楽しい気分を多くつくる」「人の語りに耳を傾ける」と書き出すことができた。内心の思いはもっとあれこれあるけれど、遊びだしね。「求」なんだ……急にかたちにしたから思いがけない印象だけれど、わりとしっくりする感じもある。いつか「向」の段階へ行けたらとか、気の早いことも考えていた。帰りは業務スーパーで殻付きの牡蠣をいくつか買い、夕餉にこじ開けて食べた。新鮮なものが1コ150円って、たぶん小ぶりとはいえお値打ちと思ったけれどどうだろう……。じぶんで殻を開けて食べるのは初めてだったけれど、貝柱の位置さえ見分けられたらあとはなんとでもなると分かったから、これからは殻付きの牡蠣もどんとこい。味はとても美味しゅうございました。ほか、百均や文具店で買ってきたレターセットコレクション収納リフィールと2穴バインダーを使い、書類ケースのなかでみちみちになっていたレターセットや絵はがきを整理したり。それからナショジオの『NO SIGNAL』を読み終えた。副題は「街を出て、大自然のなかで暮らすことを選んだ10人の生き方」。自分自身、社会より自然を向いて孤独に暮らせたほうが気楽だろうというたちなので、この本は求めていた水のようにするすると読めた。文明の拒絶という話にはあまりなっていないのが素敵。紹介された皆さんの暮らしぶりにはけっこうな頻度でソーラー発電やネット回線ありという記述が出てくる。こうした生き方は自分で選びさえすれば誰にでもできますよ、大変だけどね、ととある人物が語っていた。本の中で幾度も引用されていたソローの『森の生活 上: ウォールデン』(岩波文庫)は枕元で読みさしになっている。文章になんか饒舌な感じがあって読み進められずにいたのだけれど、気を取り直してみようか。あすはなんの予定もないからと床でうつらうつらしたおかげで、いまはもう未明を過ぎそう。眠ろ。