休息の日のはずだった。日暮れごろ、最寄りのスーパーから帰ってくる途中に原付が路上でエンストした。寒い時期にはときどき起こることだからと、原付を路傍へ寄せて再スタートを試みるも、それではだめらしい。カブには、バッテリートラブルでエンジンがかからないときのために、物理的に勢いよく蹴ることでエンジンを始動させるためのキックペダルが付いている。そのペダルをしつこく蹴ってみるのだけれど、それでもだめ。というか逆に表示やライトが暗くなっていき、とうとう点かなくなってしまった。運の悪いことに最寄りのスーパーへ行くだけだからとスマホは持っていない。交番が数百メートル先にあるからそこで電話を借りようと、重い原付を押して歩いた。息切れしながらインターホンを押すも留守。その横に受話器がかけてあるのでそれを取ると、すぐにどこかの警察署かなにかへつながった。カスタマータービスのような部署があるのかな……。事情を伝えて家族へ電話してもらえるよう頼み、そこからは交番の横で車止めに座って呆然と息切れしていた。ほんとうに呆然というのが適切で、待つとかの時間の感覚はよく覚えていないんだよね。しばらくして母が着いたので先の受話器からその旨を報告し、母からバイク屋さんへ電話してもらった。急に息切れすると気分が悪くなるものらしく、車止めに座ってぐったりしているうち、バイク屋さんの軽トラも到着。彼もキックペダルを蹴ってみるものの、やはり原付は動かなかった。「とりあえずバッテリーは交換だな、うちにあったはず」「携帯持たなきゃだめだよお」などと言い残してバイク屋さんは走り去り、母と自分もやっと自宅へ。こうしたできごとの隙に自分宛のゆうパックの不在票が届いており、郵便局へ出向いて受け取れる時間はとうに過ぎていた。そしてポケモンSVの交換掲示板でメタモンを交換できたはずの相手は、自分が遅れたためにもうそこを覗いておらず、せっかくの取引もおじゃんに。長々と書いたけれど、まあ踏んだり蹴ったりよね。どれも取り返しはつくからいいけれどさー、突然こういうことがあると気落ちする。ので、今宵もランプの明かりのもと、ぬいと静かにごはんを食べていた。食後、もうなんべんもめくってふせんをいくつも貼ってある、オールドレンズの本やライカレンズの本を開いた。どちらにも載っていて写りの素晴らしい「Leica Noctilux 50mm F1.0(第2世代型)」これほしい! お値段は中古で70~80まんえん!! とてもほしいですねえ!! このままだと分割支払いの算段とかろくなことを考えないので、SNS覗いて眠る準備しよ。そういえばBlueskyのアイコンが空から蝶へ変わったのだった。いよいよTwitterの上位互換めいた感がでてきた。軸足をもっとこちらへ移してよいのかもね。