2022年7月8日(金)

日中は風が強かった。あいかわらずしんどい日。初めて入る喫茶店がそこまで長居する感じではなかった。というか、そんなことを気にするような体調だったことを、店に入ってから実感した。安倍元首相が亡くなった報道があり、日没以降は情報から少し距離を置いて、晩ごはんを相手に暮れゆく空を眺めたり、うちの仔たちと月や星を眺めたりして過ごした。月が木立の端から空へ抜けるとき、急に明るくなるのが驚きだった。天体の移動速度を肉眼で確かめる機会は多くないから、それらがじわじわと空を横切るのを目の当たりにすると意外な感じがする。

2022年7月4日(月)

ぐったりと過ごした休息の日。予約の入っていた病院や薬局へ通いながら、自分はいま、かなりぼんやりとしているなあと思った。あしたは身のまわりのことを立て直して普段の生活へ戻ろう。旅のさなか、帰ることも考えないくらい際限なくこうしていたい、と考えていた。それから留守のあいだに、複数の茉莉花からつるがものすごく伸びていた。置かれていた条件から察するに、この植物は日射はさほど要らないけれど暑さは大歓迎という、熱帯の日陰の子だな……。いまは花盛りの周期でもあり、透明なよい香りが漂う。台風が近づいているとのこと。

2022年7月3日(日)

ただいま。茨城の海へ出て少し北上し、小名浜の海沿いをうろうろして二泊三日が過ぎた。夢中だったということの他にいうことはなく、いまはただ疲れた。行動の記録はいずれありがたいものになるだろうと思い、写真と箇条書きでログを残した。よくここまで積極的に行動できたなーという驚きがある。もともと、塩屋埼灯台を久しぶりに訪問したいという欲求があり、それは好天のもと達成された。喫茶店やレストランへ思うがままに入ったことは、いずれ思い出すことなんだろう。一緒に旅をしたぬい族二名からは、ふたりはなんとも思っていないだろうけれど、勇気と充実をもらった……。というか、わざわざそんなことに言及するまでもなく、ついてきてくれてありがとうね。これからもついてきてほしい。もうのんびりする。