2022年2月6日(日)

旧市街やひとけのない場所を、カメラを持って散歩した。思いがけずイチョウがいくつも植えられた神社を見つけ、うれしくなって周囲の日陰になりそうな場所をうろうろと歩き回った。桜とイチョウがあるならアミガサタケを探す価値もありそうだ。そのシーズンはおもに桜が咲くころ。なので、ひとまずこの神社はGoogleマップのリストへ保存した。無目的に地域を探索する趣味のリッチさをしみじみと思う。心と体の安定は条件付きでなんとか取り戻すことができた。この趣味をずっと味わえるよう、あとは社会的な安定を早く手に入れようね。ことしも読み進めている『ムーミン谷の冬』に、「みんな、いろんななやみがあるんだなあ。あのジャムのことなんか、とりたてていうほどじゃないんだ。……」と心の中で考えるムーミントロールのせりふがあり、柔らかい毛布をかけてもらうようで、とても好きなせりふなのだった。特に教訓めくこともなくさらっと出てくるところ、誰も負い目を感じない自然体の言葉なところに、絶妙なバランスを感じる。

おとといの写真もすこし手直しした。二月の月はぼんやりしているはずだから、そのように。

2022年2月4日(金)

43mmは繊細だと聞いていたけれど、確かにそうかも。31mmのくっきりはっきりしたイラスト感に慣れていたから、こっちの線の細さにはいつごろ馴染むだろ。少し前に書いた、轢かれてまだ息があったから道の脇へ引っ張っていったたぬきが、きょう同じ道を通ったら、もう一度轢かれてぼろぼろになっていた。場所が場所でこの時間差だし、おそらく同じ個体なのではないかと思う。身体を思い通りに動かせず方向が分からないまま、また車道へ出てしまったのだろうか。僕自身は前回のような激情に駆られることはなく、なにがか分からないけれど、残酷だなと思って通り過ぎた。それは、傷つけられるということが、別の傷のありなしとは無関係に訪れうることについてかもしれない。車が避けて通る骸のそばで、からすが一羽、様子を覗っていた。自分は多少関わったせいで落ち込んでいるけれど、こうした生きものが持ち込まれる森林事務所や、広く環境の保全に関わる人々は、日常的にこうした状況に向き合っているんだろう。目を閉じたくなるのは祈りに近い。

2022年2月3日(木)

昨年末から息切れしていた例のチラシについて、とりあえず書こうかと思って書き出したところ、書けた。んー、最終的にはA4の両面印刷へ落とし込みたいのだけれど、初めに考えていたより文字を小さくする必要があるから、いくぶん読みにくくなるかもしれない。あとはほぼ画像編集やレイアウトの話で使うアプリがPhotoshopでやる気こない。あー。

2022年2月2日(水)

最近は夜の刺すような寒さが減ってきた。あすは節分。しもつかれを作るのもこのころだったと今年の初午を検索したら、来週木曜の10日だった。しもつかれは自分で作ると骨が折れるけれど、深みがあってわりにおいしい料理だと思う。来週あたり、扱っていそうな直売所を覗くつもり。