2022年9月9日(金)

ひと月ぶりくらいでNPOさんとこへ行って本を読んでいたら、前年にお世話になったスタッフの方からお話を受けた。その方はことしの12月で退職されるとのこと。担当した方々には噂になる前にお伝えしたくて……と仰った。年度末は待たずにとか次は全くの別業種へ、という話しぶりから、なにかしら事情があってのことのかなと思ったのだけれど、そのへんの質問はせずに感謝を伝えた。12月まではこちらにいらっしゃるとのことで、それなら自分としても来訪の頻度を増やしたいですね、とか話したり。打ち明けて下さったとき反射的に涙がにじんでしまったのが、この方の存在は大きかったんだなあと改めて感じることだった。この場はいろんな人の作用で動いて生きているんだなあと実感する。『永遠の門 ゴッホの見た未来(吹替版)』観た。序盤の、自然の光のなかを生き生きと逍遥する彼に、何度か泣いた。初めの夜明けのもと、麦畑を走ったり土を肌で感じたりする彼のそばを、一緒に走り回りたい衝動を感じた。自分の不眠症が解消されつつあったころもやっぱり、目覚めてすぐ光がほとばしる夜明けの空を、ああした衝動に駆られて夢中で眺めていたから。作品の画面が終始揺れ動いていたのは、ゴッホの心境を反映した揺らぎだったのかなー……なんて思いながら観ていた。しばらく前から読みさしだった安友志乃『撮る人へ 写真家であるためのセルフ・マネージメント』(窓社)を読み終えた。趣味で写真を撮るけれど……という自分が(職業にはせずとも)これからなにをしたらよいか、この本がきっちり道筋を示してくれた。このまま進んでだいじょうぶ。

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