神社の桜を再び撮った。今日を含む数日が満開なのだろな。花はすでに受粉したものばかりで、しべの付け根あたりの色が濃い赤紫に変わっていた。花が散り始める前に夜桜を見に行くのはどうだろうか。写真のついでに、足下の土手にこんもり生えていたカラスノエンドウを収穫し、あとでゆでてお浸しにした。マメ科のうま味と甘みがあっておいしい。この時期の茎はすでに筋張り始めているようだから、さらに利用するなら冬が明けたころの軟らかいものか、できるだけ茎の先を摘むのがよさそうだ。いまはまだアブラムシが付いておらず、おかげで茹でやすかった。カラスノエンドウは柔らかな草姿や細い蔓の曲線が綺麗だと思う。ワイヤーメッシュが無事に手元へきた。トレリスとして設置するためには端をうまく曲げる必要がある。木槌や金槌はあるから、それらを使って加工するつもり。
2021年3月30日(火)
夜になっても窓を開け放しておける、過ごしやすい気温。予報では雷がくるかもと言っていたものの、雨雲は逸れていったみたいだ。……いま、遠雷らしき低い音が届いた。
2021年3月29日(月)
めぼしい神社を回ってアミガサタケを探した。きょうはきのこを見つけることができなかったけれど、桜やイチョウ付近にいい感じの焼け跡がある境内を複数確認した。もっかTwitterを併用して旬を追っており、関東辺縁でアミガサタケが発生するのはもう少し先のことなのではと思われる。地元の桜はあすあさってには満開となりそうだ。きょうは思いのほか花の写真が撮れた。RAW現像はいずれ。ワイヤーメッシュはあした金物屋さんが届けてくれることになった。
2021年3月28日(日)
雨降り。早いとこ眠ってしまおう。たのしいムーミン一家を読み始める頃合い。
2021年3月27日(土)
近くの田を機械で耕す音が聞こえた。日中の気候はかなり温暖になってきたなあ。なんとなく過ごす日。ペンタックスのFA LimitedがsmcからHDコーティングとなって発売されるそう。時期は四月下旬とのこと。それだと旧型の中古価格は下落しそうだから、そちらを手に入れやすくなるかもしれない。手放してしまったけれど、77mmのボケはぎょっとするようなとろけ具合だった。43mmはその尖りっぷりを使ってみたい。しばらくそのあたりの中古相場を覗くつもり。
2021年3月26日(金)
定期通院の日。前回から引き続き気分が沈んでます~という話をしたところ、じゃあ一時的に気分が持ち上がるようなものを処方してみましょうか、という話になった。あとで見たところアモキサン。気がちがってドクターショッピングをしていたかつてのおろかな知識がよみがえる。わりと古い世代のものだけれど、いまもこうして現役らしい。効果は徐々に出てきます、と見習いらしい薬剤師さんが話してくれたことだし、おとなしくきちんと飲もう……。薬局の帰りに、通りすがりの女性があなたの肩汚れてますよと指摘してくれた。善意からの親身という感じで、ああひとりではないんだなあということを思いながら、お礼を言った。こうしたことを自分も周りへ還元できているかどうか、折に触れて問うていくべし。今年の関東圏ではアミガサタケの出現がおかしなことになっているそう。これからしばらくは雨降りの頻度が多めと予報にあるから、晴れ間を縫って桜を見るそのついでに探せたら。これからラジアンF待ち。きょう観た『人類遺産』は、白さの表現が柔らかく多彩で細やかだった。滅びの色はくすんだ色なのではとなんとはなしの先入観を持っていたけれど、こんなふうな白さを伴うのかもしれないと思った。看護ベッドが並んだ広く明るい病室のシーンがある。そこの窓が風に揺られてか細く鳴っており、その階調豊かな病室の白さと相まって、ああこれはたとえ文明そのものが終わったあとだとしても、そこに居たいようないい風景だ、と思った。豊かな白と饒舌な暗転の映画。このごろ、夜の空気は室内へのんびり取り込めるほど温暖になってきた。ソメイヨシノが散ってしだれ桜が咲くころになると、近隣の田に水が引かれる。そのころには蛙の合唱が聞こえてくるはず。あれはなによりもよいものだ。春の賑やかな宵闇が待ち遠しい。
2021年3月25日(木)
軒下にクレマチスを植える穴を用意した。この植物は移植を嫌うから、長い目で花付きを考えた場合には、植え付ける時点でいい土をたくさん用意してやりたい。ので、砂利で固く締まった地面に骨折って大きめの穴を二株ぶん掘った。ワイヤーメッシュを確保できたらこちらの植え付けを進める予定。依然として沈んでるなー。
2021年3月24日(水)
耳鼻科へ。気分は相変わらず沈んでしまうけれど、それでも笑えるしょうもないことがあったりして、あーこの浮き沈みをどうにかやり過ごすかーくらいに思えてきた。単純なのかもしれない。でも、自分のちょろさやわかりやすさといったものを素直に表明できる人のほうが、僕は好きだ。数日前にあちこちで解禁された大滝詠一という方のアルバム『A LONG VACATION』を聴いてる。日本のポップス史はここからと評されていたこのアルバムを起点に、邦楽の名盤をざっくり漁りたい。去年の今ごろ、祖父が亡くなったのと期を同じくして邦楽のベストアルバムを漁り始めたところ、ああこれはいいなと思える曲にたくさん出会えたんだった。今回は「邦楽 名盤」というワードでより踏み込めそうに思うから、そのへんをまとめたHMVあたりの記事を辿っていけたら。こうして一般的によいとされるものの中へこぎ出していけるのは、自分はこれが好きだと言える確かな港を築けた、その安心があるからなのかもしれない。ことし二月から三月にかけてクラシック音楽をざっと洗ったのも、遍歴としてはなにか意味を捉えることができる出来事なんだと思いたい。雑誌『旅行人』と旅関係の雑誌を数冊また仕入れた。『中南米マガジン』は手に取りやすい判形で、常に進行形といった印象の文章に見える。『風の旅人』はなんかすごいな……。美しい風景写真集+エッセイとして読めるのだけれど、静謐な祈りの印象がある。おかしなニュアンスではなく、精神的な張力を巡らせているような読み物。時代としては少し古めの雑誌たちだけれど、マスクもテロも(あまり)なかったころのものだから、旅の読み物としては上質なもの。少しずつ読もう。
2021年3月23日(火)
水の満ちるようなむなしさがあったり、気分の落ち込みは不定期に顔を出す。
2021年3月22日(月)
買い物のついでにアミガサタケ探しをした。桜やイチョウが植えてあり薄暗さや吹きだまり感を持つ近隣の寺社/公園を、Googleマップでマイプレイスへピン留めしていったところ、意外にも20件以上のめぼしい場所がマッピングされた。思いのほか思い浮かぶものだなー。買い物ついでに市街の二件を見て回る。アミガサタケ探しの合図とされるムスカリの花は咲いているものの、Togetterまとめによれば関東辺縁はまだまだこれからといったこともあり、思っていたとおりの空振りに終わった。ソメイヨシノが開花すれば本格的に探索できるのではと思う。それにしても僕の視力は落ちた……。目を凝らして瞳孔を絞ると多少は見やすくなるけれど、そうする必要がある時点で近眼になってる。デバイスを近くで見過ぎた。