2021年7月29日(木)

夕方から雨。『アマゾン河の博物学者』は400/500ページあたりまできた。読み終えることを目標にするのではなく、遠い地上への窓を覗くつもりでページをめくっていたら、いつしか後半もいいとこまで読んでしまった。ああ、もったいないなー。もとより認知機能がポンコツなため、読書に没入感を期待することはないのだけれど、日々こつこつとこの本をめくっていると、そちら側へしれっと潜り込む塩梅のようなものがつかめる。そうして行を追うことにうまく専念できると、なんというか描写の端にときおり、目を細めてしまうような愛おしさを感じるのだよね。記された日付の経過とか、移動の距離とかに。なんだろう、これは。著者への親密さなのかな。一度にたくさん読むことは叶わないけれど、楽しいも面白いも超えて、幸せな読書をしている。

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