『コンスタンティン』観た。いい男のいい喫いっぷりで映像から間接的にニコチンを摂れる作品だった。ラストは健康志向だけれども。終盤、神と悪魔の両陣営が猫の子にするようにキアヌを奪い合っており、ご家庭のいざこざに巻き込まれた図式が色濃くおいしかった。ルシファーが地上へきたがる息子について言う「男の子は手が焼けるよぉ」とか、所帯の匂いがむんむんする。人間に抱く感情の重さから暴走し、天国のおうちを追い出されたガブリエルだけれど、この人(もう人)が人間の痛みやいい加減さに染まって地に足がつくという堕落をするところ、あるいはいつまでもヒトへの巨大感情を保持してズレた発言をしているところ見たい。おいたが過ぎたからそれくらいは。ポチった椎名誠の文庫が届いた。『ぼくの旅のあと先』の表紙に映る椎名さんは、この肉体で辺境をルポしてきたわけで、さすがに貫禄あるなあ。特定の個人の半生を知らないよりは知っている、という状態も変なものだと思う。そうか、生きていると、人生の重みというやつはこんなふうに感じられてくるのだな……。地元図書館のWebサービスを使えるようにした。当面の目的はクラシック音楽のCDにあるから、サービスを活用することはさほどないと思われるけれど、表示される貸し出しランキングが新鮮だ。このランキングはある面で僕と世間との接点だろな。