定期通院と面談。『コーヒー&シガレッツ』観た。手持ち無沙汰をたばことコーヒーでなんとか……できない短編映画集。同じ監督の『ナイト・オン・ザ・プラネット』はタクシーの中で実にうまそうにふかしていたのに、こちらのまずそうな表情はなんというか、たびたび身に覚えのある気まずさ。でも、たばこもコーヒーもそんなもの、そんなときのものかもね。やまだないとさんの近しいタイトルのマンガが好きなのだけれど、そちらをときおり思い出しながら視聴していた。あちらのマンガは年に一度か二度ばかり読み返したくなる。また引っ張り出そうか。映画序盤の気ぜわしさは終盤で静かな休息へと向かい、そこに静謐と呼ぶような美しさがあった。スタッフロールの陽気さもおいしい。あした歯の手術につき死んだ心でやすむ。