2021年1月5日(火)

地元の神社へ。訪れたのは午後の遅い時間で、ほかに人影はまばらだった。参道脇の梅の枝に紅い花が一つ咲いているのを見つけたり、お焚き上げの痕跡があるのを通りすがったりしながら、本殿の前で二礼二拍手一礼。いつものように、願い事の代わりに軽い挨拶のつもりで目を閉じた。こうした一連の動作はなんとなくこなすけれど、信仰ってよく分からないものだなと思う。せっかく来たついでだから周囲に鎮座している稲荷などにもお賽銭と挨拶をした。それから参道を逸れて木立を抜け、市街が見渡せる墓地のあたりをふらっと歩いた。あと二月もすれば遠景に桜が目につくんだよな、冬は春に一番近い、なんてことを思って気が楽になる。帰りがけに引いたおみくじは大吉。思いがけずうれしくなるのは単純でよいことだ。周りの人たちの助けを得て幸運を掴み、その運気を生かせばさらに幸運と、景気のいいことが書いてあった。気分転換になればと考えての初詣だったけれど、来てよかった。気分が細部まで元に戻るにはあと数日という感覚がある。念を入れて眠るがよかろう。

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