ホスタ/ギボウシの写真は深みのある色が出せたのではと、ひとりで気に入ってる。ヤブカンゾウのつぼみを蒸して食べた。アスパラと似たうま味にほのかな花の香りがして、そのままでも、どんな調味料にでも合いそうな食べやすさだった。ただ毒があり、調理の際にはしっかり火を通す必要があるとのこと。いまほんのりとめまいを感じる気がするのは、加熱がもっと必要だったからなのかも知んない(あたってるんじゃん)。そうか、野食ではいい加減な判断はできないんだなー。日没後に雨が降る。町の中を通るとき、風景に対する見慣れた感覚が剥がれたかのように、建物たちがどこか見知らぬ風景のものに感じられた。この感覚はときおり訪れて、そのたびに見たものは鮮やかに記憶に残る。この慣れが剥がれる感覚をもし養うことができたら、住み慣れた場所に新鮮な異邦を見つけ出しつつ生きていけるかもしれない。