コーヒー豆の自家焙煎に手を出した。いつでも新鮮な豆が得られることと、少しは安く上がりそう、と思ってのこと。煎りはじめは麦茶のようなこくのある香りが立ち、それから焦げたような煙に変わっていった。ふだんフルシティローストが好きなため、2ハゼなるタイミングで焙煎を切り上げた。豆の色は知ってる濃いあずき色だけれど、ふくよかな香りがぶわーっと広がる……というのとは少し違うな。あれはプロの技なんだね。煎った豆を極細挽きにしてモカエキスプレスで抽出したのを飲んでみると、味のほうはいい線行ってる。個人的に珈琲にモナンのヘーゼルナッツシロップを入れるのが好きなのでだばあと加えた。手間が満足感に乗っておいしい。至高の珈琲を求めてこだわる人の気持ちがわかる気がする。自分で煎っても満足あるものができそう、という確信が得られたことだし、これからは生豆をストックしておいて必要な時に煎り、新鮮なものを使ってもよさそうだ。各所の記事で見かけた「チャフ(豆の薄皮)が飛び散るため、焙煎後は周りの掃除が必要」というのは、事前に豆をざるで研いだところ、ほぼ抑えられた。
『天使にラブソングを』を観た。初めてハモる場面に胸のすくような感じがしてよいなあ。ウーピー・ゴールドバーグという人物の作品に触れるのはこれが初めてだった。あーいい気分。
日がな小雨の降る、潤いある日。梅雨に入る前のからっとした気候と降り注ぐ日差しは、季節のうちでも一番美しくて快適だと思う。身動きを取りにくい状況ではあるけれど、今年もそういう光景を写真で記録できたら。そういえば、銀の針のような雨がけぶって緑と調和している光景、というのを五月には見かけることがある。今年はそういうのに遭遇するだろうか。