2020年3月13日(金)

歯科と通夜。きのう従弟から、きょう大叔父二人から、ああいう人のもとへ通ってくれて、みたいに二言三言労われた。通ってくれて、の先が言葉として出ないところに親族たちの消化できない思いを受け取るけれど、僕としては生きてる者同士の問題が終わったことで、気を揉む動機はもうないのだし、という気楽さばかり。自分自身の未練を減らしたという意味では、僕は参列者のうちでも気分がすっきりしている方なのかもしんない。「祖父を孤立させたくない」という目的の伴った思いやりを、彼がそのまま優しく受け取ってくれ続けたことに、僕は長く感謝していくはず。あした会う人たちにうまくお礼を伝えられたら。

ARIAの前日譚な『AQUA』を勢いで読み始めた。痩せたかき菜の花瓶に液肥二滴を垂らしたところ葉が肥料焼けしたため、地植えを待たずに鉢植えにした。わさわさと発根していたことが幸いして、水は上手に土から吸えているみたいだ。椎名林檎『幸福論』の「時の流れと空の色になにも望みはしないように」がいいなー。

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