葉摘みして人工光源のない場所へ置き、花芽が出てくるのを待っていたシャコバサボテンの葉先に、砂粒のように小さな赤っぽい粒がついた。展開するときの葉も赤みを帯びるものだけれど、これはおそらく花芽だと思う。二週間絞ったおかげでうまくついた。このタイミングで水をやらずにいるとついた花芽が落ちるらしい。二つある鉢を自室へ運んで水を吸わせた。このまま日の当たる窓際に置いておけば室温にも慣れ、育った花芽が環境変化で落ちるなんてことはなくなるはず。しんしんと冷える冬場の生活空間でこの花を見ると、どこか懐かしい感じがする。むかし流行った植物だからね……。花がメタリックな透明感を持っているところはシュウカイドウに似ているかもしれない。育てやすさも共通しており、どちらも好きな植物だ。育ててみたいと思っていたいちじくについては、耐寒性や食味からある程度、植えてみたい品種が絞り込めた。その流れで趣味の園芸からいちじく栽培の本が出ていることを知り、そちらを読んでから決定するのがよかろうと判断。いまのところ、ビオレソリエス/バナーネ/ホワイトアドリアチックの3品種がわくわくする。写真の部屋|ワタナベアニ|note をきのうから購読し始めた。撮る技術よりも手前にある考え方のことが、それほど長くない文章でざくざく並んでる。滋養だ。