晴れ。那須の山々を雪雲が取り巻いていた。春の気配が欲しくて少し前から部屋に飾っているかき菜は、側面のつぼみが色づいたまま萎れていくように見える。もとあった場所の土手でも、先端のわずかな花だけが黄色い花弁を展開させていたから、なんというか上手に咲くのはあまり得意でない植物みたいだ、と思っていた。一度切り戻しをしてから水をよく吸う。徒長しているものの萎れることはなさそうだし、このまま窓辺に置いて日の光を当て続けてみる。
晴れ。那須の山々を雪雲が取り巻いていた。春の気配が欲しくて少し前から部屋に飾っているかき菜は、側面のつぼみが色づいたまま萎れていくように見える。もとあった場所の土手でも、先端のわずかな花だけが黄色い花弁を展開させていたから、なんというか上手に咲くのはあまり得意でない植物みたいだ、と思っていた。一度切り戻しをしてから水をよく吸う。徒長しているものの萎れることはなさそうだし、このまま窓辺に置いて日の光を当て続けてみる。