八月尽。夏休みの宿題をたいして達成しない子供だったから、小中学校での八月の末は、残っている課題の追い込みなんかで憂鬱にしていた、ような記憶がうっすらとある。どうやって乗り越えたかというと、好きでない科目の課題は提出せずに通していた。小学生のころから一転して中学で僕は教師受けの悪い生徒であったし、当時のなにもかも嫌いだったものの、まあ卒業してしまえばねえ。
祖父がびわ酒のびわを食べてみたいと言っていた。九月で漬けて二ヶ月になるから、そのうち持っていこう。でも、漬けたびわが美味しいかどうかは、あやしい。