久しぶりに道の駅にて「民話を語る会」の語りを聴きに行く。意外な収穫として、玉藻稲荷にほど近い黒羽周辺を舞台とした「萱野の玉藻姫」という民話があった。「ばあさんに拾われた赤ん坊は美しく働き者の女性へ成長し、ある時ばあさんが謎の病に倒れる。狐が祟っているのだろう、お前ではないのかと村人から疑われた女性はその場で姿を消した」というもの。平安時代に帝を苦しめたという玉藻の前の物語をなぞっており、なにやら示唆に富んでいる。大人六人と小学生二人の語りは一時間と少し、体感的には充実した感覚がありつつ終わった。和やかな時間を過ごせて楽しかったなー。それから産直では佐賀県産の「せとか」を見繕う。これはみかんを二回りでかくしたような、濃厚で密な美味しい果実なのだけれど、ここ地元では今くらいの時期に数度見かけるかどうかの珍しさだ。あとでゆっくり味わう。以前にランプを売ってくれたフリマの店主は僕の顔を覚えていたらしく、物品を覗きながらふらふら通り過ぎると挨拶して下さった。
季節のうちで一番好きなのは現時点において、春から梅雨に掛けてだ。そしてScoobie Do『太陽と女の子』の「レンタカーで海へ行こう」という歌詞がいま、割りに心地よいのだ。