幾分か涼しく過ごしやすかった日。それでも日中は30度近くあり、連日の酷暑で感覚が少しずれている。宵闇から風を取り込んでいるとひんやりして快適だ。
月に一度の歯科検診で褒められた。今日はその記憶だけで十分ではないだろうか。
それから先ほど、播種して育てた赤花夕顔が一輪、暗がりの中で咲いていた。芳香が強いという触れ込みだったけれど、僕の嗅覚では嗅ぎ取ることが出来なかった。これから続々と咲いて、香りを放ち始めるのだと思う。
僕は四季の感傷を一つ先取りすることが多く、今は虫の音と秋の夜のことを考えて、胸がきゅぅとする。いつだか書いた、初夏の騒がしい闇にはなかった味わい深さ、ってやつだ。