2018年11月18日(日)

夜更けから朝四時までかけてホーガンの『星を継ぐもの』を読了。読後の清涼感と動揺をない交ぜにした忘れられそうにないエンディングだった。設定がすごいというか、設定を解説するだけで作品になっているところも骨が太くてすごいなあ。巻末の広告に新井素子の名前を見つけていずれ読みたい作家に思う。以前ここに書き付けたティプトリーの『愛はさだめ、さだめは死』が未読。

正午過ぎくらいにのろのろと起き出して今までうだうだ。買ってきた小ぶりのみかんが甘さも酸味もたっぷりとあり、「このみかんはアタリだぜえ」(紅の豚)といった風情。

去年までは烏龍茶にハマっていたのだけれど、今年に入って以来、深蒸しの煎茶が自分の中で流行りだ。ほくほくした栗の香りにうま味を併せ持っているお茶が好き。うま味だけなら市販の茎茶をだらだらと急須で蒸すことで得られることが判明したり、一方で加齢のためか渋みを旨く感じられるようになってきており、いずれにしても自分には濃い目の味を好む傾向があるみたいだ。釜炒り茶ではぶどうの香りの香寿をまた手に入れて、味覚の精度が上がる雪の降るころ淹れるつもりでいる。

喪った猫にもう一度会いたいなあ。

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