ライフゲージが上手く回復しているときは手の込んだ掃除をするみたいで、あと一月もすれば暖房器具の出番だからと、積ん読を整理してストーブの置けるスペースを作り始めた。照明も、机の真上から照らせるものがひとつ欲しい。
筑摩書房のPR誌「ちくま」の9月号を見本誌で取り寄せたものがただ今、目の前に置いてある。クラフト・エヴィング商會の主要な活動場所の一つがちくまのようだ、とあたりをつけてみていたもので、届いた雑誌を広げてすぐ「イラストレーション/クラフト・エヴィング商會」の文字が視界に飛び込んできた。うし。商會目当てで「ちくま」をしばらく読んでみる。この購読料でこの質と量の文章を読めるというのは、商會を抜きにしてもかなりスゴい事だなー。
雑誌つながりで良い機会だから「本の雑誌」も目を通しておきたい。これは椎名誠やあやしい探検隊の顔ぶれが創立に関わっているとのことで、存在を知って以来気になっている。自分の傾向的に講談社は馴染みがあるから、その辺も。
あ、まずい。小冊子蒐集は狂うほど楽しくて盛り上がるから、アームチェアトラベリングの趣味と一緒に封印してたんだ。海外の観光パンフなどはお気に入りをベッドサイドに立ててあって、特にフィンランド政府観光局の「トラベルノート」は手がけた人物の人柄が伝わってくるようで、今なおお気に入りとなっている。話が脱線した。
とりあえずだね、書店へ行くことがあればPR誌は見せてもらうことにして、冒頭で書いた書籍の整頓に道筋を付けたい。初夏の騒がしい闇には無かった味わい深さを、なにかしつつ過ごす夜長から受け取っている。