2010年10月22日(金)

原付に乗って大田原市ふれあいの丘シャトー・エスポワールへ行ってきた。

ふれあいの丘というのは、僕の住んでいるこの市の公共宿泊を兼ねた多目的施設だ。僕が小学生の頃は毎年、学年ごとに研修だか何だかと称して泊まりに行っていた記憶がある。二、三年前に天文台とプラネタリウムが出来たのを思い出したので、興味半分、原付の運転練習がてら行ってみる事にした。

途中で道の駅那須与一の郷│栃木県大田原市に立ち寄った。この道の駅の事は後々またこの雑記に書くとして、とりあえず休憩。売店でコーヒーフロートを買った。ちょっと涼しい。コーヒーフロートとちびコウ「竹のギャラリー」と言う施設の一角で著名らしい方の工芸品を見学してから出発。

ふらふらと原付を飛ばし20分ほどで到着。時はもうじきお昼だったので、コンビニで買ったおにぎりを原っぱのよく分からないモニュメントに背もたれながら食べた。ふれあいの丘天文館というらしい施設は写真の建物の裏手にある。ごろりと横になって一休みしてから行ってみたところ、プラネタリウムは午後一時半からのスケジュールだという。一時間ほど暇が出来たわけで、そのあいだ天文館の隣の自然監察館へ寄ってみた。

一年前にここへ来たときは「世界77カ国チョウ展」と言うのをやっていたが、今回は「世界のクワガタムシとカブトムシ」の展示をやっていた。タイトル通りの事や様々なクワガタ・カブトの飼育法、標本集の展示だ。特に飼育法などは、名前は忘れてしまったが、市販のえのきたけの栽培瓶のようなものに幼虫を入れて育てるなど、真新しいものが幾つかあった。しかしどのクワガタやらカブトも生きているのかいないのか、飼育かごをこつこつ叩いたら動いていたからまあ生きてはいるんだろうけれど。季節を外した今は活気がないのだろう。標本それよりも約2000点という昆虫標本の展示が目に入った。多くが国内で採集されたもので、チョウやハチ、タマムシなどと幅広い。小一時間ほど見学して楽しめた。

天文館の入場料は一人300円。ここには県内屈指の反射望遠鏡があるというので、まずそちらの案内を受けた。ドームへ上がって二階でまず目に入ったのは65cm反射望遠鏡(フォーク式赤道儀)というでっかい望遠鏡だ。65cm反射望遠鏡壁にはこの望遠鏡で捉えた天体、惑星だとか星雲だとかが幾枚も貼られていて、折角なので色々と質問をしたりした。十年ほど前からの主流はパソコン制御による天体の補足追尾だそうで、ここの反射望遠鏡もある一流メーカーの品らしい。面白いのはこの望遠鏡が二人同時に観望出来る(デュアルワンダーアイ)という事で、人待ちが多くてもスムーズに見られる方法なのだそうだ。ドーム二階の表には屋外観測場があり、そこに10cm屈折望遠鏡(太陽望遠鏡)が設置されていた。あいにく本日は薄曇りで太陽は見られなかったが、接眼鏡から雲が流れていく様子は見られた。夜の観察会ではこの観測場に15cm屈折望遠鏡(ドイツ式望遠鏡)が二台設置されるらしい。

一通り質問をしたり案内を受けて、プラネタリウムを見る事に。平面の壁に投影するスクリーン型プラネタリウムというもので、僕が見たのは秋の星座のお話だった。ギリシャ神話の物語を中心に、ペガスス座がなぜ上半身だけなのかだとか山羊座やアンドロメダ座やらやらの由来だとか、ミラやアルゴルという変光星の話など、結構内容の充実した時間を過ごした。昼間だったので、見学者は僕一人きりの貸し切り状態。おかげでゆとりを持って見学出来た気がする。

しかし初めての距離を原付で運転してみて疲れた。天文館・自然監察館は上のふれあいの丘へのリンクから辿れるので、興味のある方はどうぞ。

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