2023年10月5日(木)

この秋初めてコートを着た日。冬型の気圧配置だとか、富士山に初冠雪だとかの報せを朝のラジオから聞く。就労支援事業所へ向かい、今後のサポートに必要な情報のすりあわせの一部をした。いろいろやりとりをしたなか、来月からと言わず今月から慣らし運転のような感じで利用されてはという話になり、とりあえずの日程を決めた。いまスケジュール表を眺めているけれど、こんなに予定が入ることあったかな、というみっしり具合。これでメンタルの回復が追いつかなければ調整すればよい話だから、やれるだけやるけれどね。増えたタスクもひまをみて片付けよう……。そのあとNPOさんのところへ日程の確認を伺いに立ちよったところ、せっかくだからということで、きのう雨降りによりキャンセルしたジェラートの味見をさせていただくことになった。一緒に味見をした担当のスタッフさんからは、某所にちたけうどん・そばの案内を見かけましたよ、との耳寄り情報。ちょっとそれは食べにいきたいなあ。近く都合のつく日があれば。北風が強いですねえなんて話すさなか、目の前でばさばさしていたブルーシートと物干し竿が倒れたりもした。なんだかこのところ、急にすっかり秋めいた感じがする。夕餉は今季初の鍋。あすはイベント提供するジェラート作りの本番があるから、あまり宵っ張りにならないよう休んで眠る。

2023年10月4日(水)

就労支援事業所を利用するための相談支援事業所の方を、お世話になっているNPOのスタッフさんが見つけてくださった。それに合わせ、かぶっていた流感の予防接種を予定変更するためほかへ電話をかけたり。いろいろな方が支えてくださりありがたいことだよ。そうした方々が一緒に障害福祉サービスの利用計画を立てて下さることになっており、それが実際に利用開始となるのがおおよそ十一月までにという予定。やがて忙しくなってくるのだろうなとここへ書いたような記憶があるけれど、もう今月は予定がそこそこ入るねー……。年内には動き始めているとよいなとぼんやり思っていた事々がだいたいその通りになりつつある。ひとまずあすからの三日間は精神的な体力を使いそうなことだし、きょうはちょっと体調がよくなかったこともあって、早めに眠る。ここ二、三年くらいは感覚や情緒や季節感といったものが減る一方で、夕暮れ時の雨上がりのにおいを吸い込んだとき、足りていないものはこれ、と思った。

2023年10月3日(火)

断水の終わった便利さがありがたい。さっき雨が降り出したのだけれど、あす朝に入っている予定は出かけていけるだろうか……。TWSBI ECOの新色で「Indigo Blue with Rose Gold」というのが出るらしく、紺と銅の色合いをしてて綺麗。いま使ってるTWSBI ECO(イエローグリーン)はペン芯のインク溝を折ってしまい、不便もなくそのままなのだった。もともと新しい万年筆を買う予定はなく、後者の修理が先だねえ。いちじくの苗を探して覗いたホームセンターでは、めあてのバナーネの苗を確認。ほかブリジャソットグリースという品種も気になっているんだけれど、それはオンライン経由でしか手に入らなさそうだし、とりあえずこのバナーネをあとで買いにきたい。

2023年10月2日(月)

なにごともなかりし日。買い物帰りの夜道はすっかり冷え、すこし肌寒く感じた。予報だと最低気温は週末あたりからさらに下がるらしく、もう朝夕にはコートを出すような気候だなあ。コートは好きな衣類なので、身体を絞ることと合わせて着るのが楽しみ。内側に着るニットものも一枚くらい新調してよいのでは。

2023年10月1日(日)

のんびり過ごした日。『エンドロールのつづき』観た。インドの田舎町で映画に夢中になる少年の話。階級制度や社会の変化にままならなさを抱く大人たちも描かれて、ぎゅうって思いがする。子供たちが映画を動かせた場面は少年の人生が動きはじめる転機とも重なるかのようだった。願う人生を誰もがそのように歩めるわけではないという痛みを伴いつつ、少年が物語のために未来を向く姿がよかった。自分のかわりに未来を託すひとの祈るような気持ちには、いつだったか前に観た『シング・ストリート 未来へのうた』のお兄さんと重なるところを思い出し、再びしんみり。関係ないこととして、あさってまで工事で断水するのだよねえ。ひごろ水が使えることのありがたさよりこうした不便さを感じるのは仕方ないか。それから、三日の夕方にはISSの絶好のパスがある。予報では曇り気味だけれどちょっと覚えとこ。

2023年9月30日(土)

朝からNPOさんのところへ向かい、夕近くまでジェラート作りをした。量を作ったぶん凍らせるのに時間がかかり、味見は水曜へ持ち越し。一緒に作業をした利用者さんについては創作の色の好みを掴めたり、着くのが待ち遠しいドールの話を伺ったりした。来週は就労支援所での情報のすりあわせやジェラートの製作本番、イベントの設営などあってばたばたしそう。担当のスタッフさんから「信頼できるのでつい頼ってしまうのですが、無理はしないでほしいです」という旨を言われ、自己犠牲にならない範囲でお手伝いしたいと思っていることをお伝えしたのだけれど、その言葉はじつは最大の報酬です……! 無理なく力になれるよう、しばらく体力を温存しておこうね。帰り際、市街に金木犀の香りが流れた気がした。きょう一日気を張ったぶんの疲れはあるようだし、あとはごろごろ過ごして眠る。

2023年9月29日(金)

くだもの市場や産直を覗いたり、買い物がてらクリーニングへ出した衣類を受け取ったり。まっすぐ続く道を原付で走り気分がくつろいだとき、もうずっと予定を片付けることばかり考えて気持ちに余裕がなかったかも、と思った。それまで時間の使い方がぜいたくすぎたというのはあるにしても、いつからかタスク消化が目的化したような生活をしており、気ままな散策なんてのとはしばらくご無沙汰だしね。ひとと接する機会が増えたぶん回復の時間が要るから、そうした側面からも生活は変化しているのだろう。体力や気力、時間の分配を気にする時期にもうとっくに突入していて、これは今後何年かは優先度の高い課題であり続けるんだろうなー。その先でなるべく好きなことをしたり、ライフスタイルを選びながら生きたいという目標があるから、これでよいと思うけれど。夜になり、中秋の名月とのことでぬいたちと空を眺めたものの、月はちらっと姿を覗かせたきり雲に隠れた。月餅おいしゅうございました。

2023年9月28日(木)

きのうの雑記はポケモンSVを遊ぶうち書き忘れた。体力的には大丈夫なつもりをしていたものの、人前でなにかしらするとやはり精神的な疲れがたやすく積み重なる感覚がある。きょう電話をいただき、就労支援のほうは十一月から本格的に利用開始とのことで、ひとまず来月五日に打ち合わせというか、必要な情報などを共有するための予定が入った。ひとと接する時間が増えるぶん、これからは他者や外界と関わらない時間がもっとほしくなるだろうね。ストレスをいなして楽に生きる知恵は本を読んでたくさんつけておきたいところ。

2023年9月26日(火)

就労支援の体験利用の三日め、最終日。今回のプログラムはWordの使い方について。これは話をきちんと追っていればついて行けそう、という感じの内容だった。P検の勉強に自習の時間を割り振りたい、ということをスタッフさんに話したら、置いてあるテキストや問題集は自由に使ってもらって大丈夫ですよ、と言ってくださった。そのあとはこの合計三日分の振り返りと今後について、ほかのスタッフさんと面談。自分がなにをできるかについて周りの方々に把握してもらうことは大切だと思うのだけれど、そろそろ、自分のなにについて誰にどこまで話したっけ、というのがあやふやになってきた感がある。関わってくださる人が増えたね……。それはともかく、このまま就労支援を本格的に利用したいという意向を伝えた。あすかそのうちに連絡したり連絡がきたり、ということになると思う。ほどよく進めば、ざっくり一、二年後くらいにはお仕事にも就けているのかなー。夕方からは汚れのついたレインコートやエコバッグを洗濯したり、服をクリーニング店へ持っていったり、買い物をしたり、あれこれ。元気が出てきたから身体も動くんだと思うけれど、それでかえって疲れを感じにくくなっているかも。もうしばらくゆっくりしたら眠る支度しよ。朝晩は手足の先が冷えるようになってきたから、今季初めて部屋着用のカーディガンを取り出した。これ、うちの仔が胸もとに入るのにちょうどいいんだよね。いつの間に降っていたのか、雨の落ちる音がまばらに聞こえる。

2023年9月25日(月)

就労支援の体験利用、二日め。前回利用した際に全体の流れを把握できたおかげか、とくに緊張があるでもなくすんなりと午前のコマは終わった。今回のプログラムはお金について知っておきたいこと、という内容だったけれど、こうした基本的な知識を改めてひととおり教えてもらえるのはありがたいことだな……。三日分ある体験利用の最終日があすというかもうきょう。これが済めば今後の本格的な利用について相談したり決めたり、という話になるはず。ごくわずかに流される感覚があるけれど、それは仕組みに乗れそうだってことかなとも思う。実際にはあちらの担当さんたちはこちらの意思を尊重してくださったうえで、懇切に力になってくださると感じる。ひとまずあしただね。そうした用事が済んだ昼ごろ、幾日か前にここへ書きつけた喫茶店へまた立ちよった。これで三度目の訪問。やっとふつうにキャラメルエスプレッソとかぼちゃプリンをいただき、楽しみだった『ソール・ライターのすべて』(青幻舎)をめくった。目当ての喫茶店で本を読むという、そこまでの経緯がちょっと長かったね……。前回のライブで気になっていたレコードについては居合わせたご主人に訊ねることができ、Wally Badarouという方の『Echoes』と判明。これらはすべて打ち込みとのことで、そうしたのが好みな自分が惹かれた理由も分かった気がする。しっとりこもった感じの音には、雲霧林や熱帯雨林の雰囲気を感じるのだよね。いろいろ教えていただき、レコードはあとでDiscogsを漁ることにしてひとまず中古CDをポチった。一時間半ほど本を読みお会計。帰り際、ご主人から今後のライブの情報をいただいた。お店のなかを抜ける風がまるで初夏のそれのように心地よかった。またこよう。