2018年7月26日(木)

幾分か涼しく過ごしやすかった日。それでも日中は30度近くあり、連日の酷暑で感覚が少しずれている。宵闇から風を取り込んでいるとひんやりして快適だ。

月に一度の歯科検診で褒められた。今日はその記憶だけで十分ではないだろうか。

それから先ほど、播種して育てた赤花夕顔が一輪、暗がりの中で咲いていた。芳香が強いという触れ込みだったけれど、僕の嗅覚では嗅ぎ取ることが出来なかった。これから続々と咲いて、香りを放ち始めるのだと思う。

僕は四季の感傷を一つ先取りすることが多く、今は虫の音と秋の夜のことを考えて、胸がきゅぅとする。いつだか書いた、初夏の騒がしい闇にはなかった味わい深さ、ってやつだ。

2018年7月21日(土)

口にするものを薄味で馴らすと味覚の鋭敏さをより感じ取れるのではないだろうか。というか、ふだん身の回りにある食品が濃い目の味付けなのでは。強い味とでも言うのか、そういうの回避してみるのいいかも知れない。

お茶の旨味や甘さは分かるほうで、口内の香りを鼻腔へ送るように舌でくゆらせ、ふかしたばこと同じ味わい方をする。

2018年7月20日(金)

汗かいた日。

初飛行に成功したというエアバスの大型貨物機BELUGA XLの風貌が、ものすごくくじらだ。空飛ぶくじら(本当はシロイルカ)。胴体の容積と比較して主翼がそれほど大きく見えないものだから、どこで揚力を得ているのか不思議にさえ見える。2014年くらいに世界最大だった欧州の大型風車V164-8.0MWも、いつの間にかアップデートを繰り返して先月、V164-9.5MWの最新型をお披露目している。頭上の航空/宇宙世界は今、とても熱を放っているのだなーと感じる。

いま、屋外にコオロギが鳴く声を聞いた。静かに夏が進行していく。

2018年7月16日(月)

何年も積んできたロバート・A・ハインライン『夏への扉』(ハヤカワ文庫)を一気に読了。カバーを無くしている……。後半の駆け抜けるように軽快な展開に加え、SFらしい胸の透く高揚感があり、読んで良かった。今積んでいる本にティプトリーの『愛はさだめ、さだめは死』があるから、SF枠だと次はたぶんこれを読むのだろうか。

枕元に二段の積み本棚を据え付けて以来、そこへ目ぼしい未読の古本を輸送するようになっている。本があるあいだは消費より好奇心が勝っているということで、たぶん精神の衛生にだってよいはず。ムーミンは今年も繰り返しかじり読みをしている。

それから、古い革靴を磨いて直そうとしたり、香を立てたり。

ゲルマニウムラジオで高校野球中継を聞くとき、耳を澄ますことで蝉の声が遠ざかり、現実離れできることを見つけた。テレビアンテナとアースに直結している今のゲルマラジオでは持ち運びが出来ない。それで、コイルを性能良く巻いて作るか、あるいはごくコンパクトにするかして、好きな場所で聞けるようなラジオを作る予定でいる。具体的には大型の木枠や小さなマッチ箱でアンテナコイルの大きさを変えてみるつもり。今のゲルマラジオはもう先の冬から、無電源で微小な放送をずっと流し続けており、そこに不思議な情感がある。

2018年7月15日(日)

暑い日が続く。

昨日は雲巌寺へ向かい、境内の中をしばし散策した。当寺は観光寺ではありません、ここで考えたり感じたことを持ち帰って下さると嬉しいです(うろ覚え)、という立て札があった。JRが雲巌寺含む八溝地域のプロモーションを行っているからだろう、内心ぎくっとはした。この辺りは年中雲が湧き出す立地だからなのか、雲巌寺の周囲の自然は植生がちょっと変わっていた。そこかしこで木々の枝先に、苔だか地衣類の緑色したもさもさが大量にぶら下がっていて、どうもそれらは風から水分を得ているようだ。この辺りでは緑茶や紅茶が作られており、最近では烏龍茶も開発しているとか。いくらかの異邦観に栃木のダージリン的な趣を感じた。