2019年8月16日(金)

昨晩に手をつけた今月号の「ちくま」が全体的に面白く、もうじき読み終えそう。鹿島茂さんによる吉本隆明さんの本の解説に、なぜか、最近ご無沙汰だった読む没入感があった。もっか毎月の読みどころは岸本佐知子さん/ブレイディみかこさん/梨木香歩さん。こうしたPR誌というものの存在を知った切っ掛けが岸本さん(のエッセイにイラストを寄せているクラフト・エヴィング商會)で、書かれている記事のほうも、独特な動くパスタみたいな感じをしていて楽しい。梨木さんは自然に対する感覚が優れているのかなー、ただいま『家守綺譚』が積ん読。ちくまのほかPR誌につながる糸を掴んだおかげで、ひとさまのまとまった思考に触れている側面はあるなあ、と思う。窓から新鮮な風が入ってくる感じだよね。筑摩書房 PR誌ちくま の年間の購読料は1000円。大きめの書店であればカウンターに積まれてあるかもとか。PR誌についてはこちらのタダの本・100円の本-Tojosの晴耕雨読 – BIGLOBE が詳しい。

病理医さんのブログとScoobie Doの新譜の両方にスナフキンの名前が出ていた。作者のトーベ・ヤンソンさんは周到な人物で、スナフキンがもっともな台詞ばかり言う人物ではない、という魅力を小説に用意しているんだよー。『ムーミン谷の仲間たち』の「春のしらべ」では自分のイメージに苦悩しているし、『ムーミン谷の十一月』では嫌いなものを前に発狂しているし。個性が立つあまり消費されやすくなっている事柄については、作品の内容にも触れられたら勝手に喜ぶかなーと薄ら思う。若干、愛が重い。

乳香はとてもいい香りがするなあ、甘いミルクのようで名前通り。このお盆で嗅いだ仏前の白檀よりも好みかも。

2019年8月15日(木)

暇に飽かせてyoutubeのリスト群をSpotifyへ手動で移植していた。音楽というのは、受け入れるゆとりがあるとき、すっと心に入ってくるものなのだなと思う。このアーティストは好きなはずなのに新譜がピンと来ない……ていうことはあって、今日のような機会に掘り出すと、やっぱりいいじゃんかーとなることがある。具体的にはPyramidの『PYRAMID4』がそうだった。

2019年8月14日(水)

一匹のウマオイのすいーっちょん、という声が闇を満たしていた。

祖母と叔父の二重の初盆に兄弟で顔を出した。人が集まるから雑多な情報が飛び交うことは当然として、親戚の誰それが国境なき医師団に関わってるとか聞いて内心びびる。ひとりで勝手に思うことだけれど、面目ない気持ちはあるよ。

ソーラーパネル付きの夜間照明を二本ばかり、夜に人が通るようなうちの玄関前に突き刺しておいた。ホームセンターに積まれている量販タイプのもので、日の光さえ十分なら、自動で蓄電したり点ったりしてくれる。いま見ると、月明かりに紛れそうなLEDの光がぽつねんぽつねんと、歩道の縁の在処を照らしていた。目的を持っている自律した明かりというのは頼もしいものだなー。そういえば僕は灯台も好きだった。

明日から明後日にかけて台風が通り過ぎていくとか。悲しみのかたちをしていない悲しみがある、ということをいま考えていたら、それってScoobie Doのensembleじゃんと気付いて、微かに微笑む余地があった。

2019年8月12日(月)

Netflixで『この世界の片隅に』を視聴していて、じんわりと泣いた。

現時点で空には半分ほどの雲が出ており、今年のペルセウス座流星群を見るなら、GPVで空の雲が切れている今夜から明日未明までが狙い目。以降は台風接近により分厚い雲が出てくる。

2019年8月11日(日)

祖父宅の床下に再び殺虫剤を散布したり、うちの芝刈りをしたり。朝から食べなかったことが影響したのか、夕頃に身体の力が入らなくなっていた。ところてんと煎餅を貪る。疲れてるのかなー……という思いを抱いたら確かにそんな気がする。祖父からは屋根の樋も掃除してくれないかと打診されていて、返事を保留にして帰ってきたのだけれど、たぶん台風との兼ね合いなど見て引き受けるはず。

日が当たらない庭の一角に、スギゴケがこんもりと生えて美しい場所がある。きょう、そこにしゃがんで柔らかい苔に触れたり、繕うようにして苔をかき分けたりしていると、うちにいた猫を撫でているような気分がしてきた。僕は癒しを求めているのだろうか。釣りとか温泉とか、心の凝りをほぐす楽しみは身近にあるじゃないか。釣りはやれば楽しいのだよなー。冷蔵庫に仕舞った餌用イクラの川での効用が知りたい。それから、近く海に行くかも。

2019年8月9日(金)

活きのいい入道雲を見かけた。

パイロット球はボルト数が違うのかー。考えなしに30V1Wのを繋げたら、かなり明るくなってしまった。これでは負荷が高くてすぐ切れてしまいそう。仕方なく100V1Wのナツメ球を試してみると、わりといい感じのぼんやりした赤色光が点った。しばらくこれでいってみる。

桃のアールグレイマリネおいしい。品のよい香りが口の中でふわーと広がる。

「この○○の季節はもう過ぎてしまったから、また当分しまうよ」ていう気持ちはさみしい……。梅雨のころによく聞く音楽が旬を過ぎた。ただの自分縛りだから、聞きたければいつ再生したって構わないのだけれど、盛りが遠ざかっていくこと自体に別れのようなさみしさを覚える。それはこれから訪れる彼岸や秋に対してもそうで、こちらにはさみしさと共に迎えることへの心地よさもあるのかなー。

2019年8月8日(木)

めちゃくちゃ眠い。夕暮れに、八溝山地に降った雨から虹の片足が立っているのを見た。この時間の空の縁は夏らしく赤みを帯びていて、しかも雲の様子はどこか細かく千切れていたり、夏の佳境を反映した気象だった。いつぞやにどこだかの老人が喋っていた「盆になればもう風が違うよ」を思い出す。

2019年8月7日(水)

枕元に点ける常夜灯代わりの照明が欲しくて、ホームセンターやウェブを漁ったりしていた。クリアタイプの白熱電球で1Wの明るさがいいのだけれど、たいていはLEDかナツメ球が候補になるみたいだ。電球色で暗めのものを探してるのだよね。しばらくして、配電盤向けのパネル球やパイロット球というのを見つけた。こういうのなら使えそう。ただ、口金の口径がE10とかE12(10mm/12mm)になるため、一般的なE26に差し込むソケットアダプターが要る。こういうちまちましたことをやっているときの僕は生き生きしてるな……。なにを使えばいいのか目途が付いたし、明日あたり電器店を回ろう。

Amazonで以前見つけた「エジソンバルブ」という電球シリーズは面白くてうちでも使ってる。簡単に言うと、フィラメント観賞用のでかい電球、だろうか。うちの白熱電球タイプのは、文旦くらいの大きさの球の中に、点けるとちょっと暗く赤みを帯びたフィラメントがくるくると折りたたまれて入っている。回し者ぽいけどリンク。Amazon.co.jp: エジソンバルブ 実用性よりも放つ雰囲気がよいのだよね。

夜闇の環境にいるのは好きなほうで、家電のLEDを塞いだり照明を電球色で統一したり、薄暗がりをひとりで楽しんでる。ほんと暗いな。なんとなく目が覚めているとき、屋内の暗がりを月や星の明かりが照らしだしている様子に心が落ち着く。今年の初めにフリマで見つけてきたランプは役に立っているというか、揺らぐ火の明かりがとても気に入り、ときどき火を入れてる。形状も大きさも一般にイメージするようなやつ。これを見てると、ムーミンで頻繁に登場するランプやカンテラを思い出すんだよね。ああ、こんな感じの光の中にいるのかなー、と見ながら思う。

そういえば、ポケモンGOにてEXレイド戦の招待状を受け取った。なんだろこれ。ほかにどれくらいの参加者が来てくれるのだろうか。

浅間山が噴火したという速報がラジオとTwitterで同時に入ってきた。噴火警戒レベルは3と言ってる。