2020年5月17日(日)

夕暮れにISSが天の高いところを行くのを見た。火曜以降の週間予報には傘が並んでる。

CP+2020で公開されるはずだったものを、リコーが15日に動画で公開していた。その中にD FA 21mm Limitedというものの説明があり、こ、これは触ってみたいと、いつになく興奮したのだった。ペンタックスではDFA(つよい)とLimited(すごい)の組み合わせってこれが初めてだと思う。中二ぽい「来た!」という感じ。半分オールドレンズの域にいるFA Limitedをデジタル対応で超えて来るんだろうか。寄れるということはDA 15mm Limitedの上位互換になりそう。こちらは持っていて空を撮るのに重宝してたので、今回公開された21mmに目が釘付けになったのだった。ほか二本のレンズと、APS-Cの次期フラッグシップ機の紹介。あー。次にカメラボディを新調するときはフルサイズと決めているものの、写真を仕事に活かせたらという思いがあり、それならユーザーの多いキヤノンかニコン、あるいは高級高性能のソニーが着地点かなーと思っていた。ペンタックスにもフルサイズのデジイチはあるから、そちらを選べばいまのレンズ資産は活用できるのだけれど……ペンタックスでこの先やっていけるかどうか、確信が持てないのだよね。

新しく組んだ自作PCは動きがきびきびしてる。Core i9-9900KにGeForce RTX 2070 SUPERとメモリをたらふく積んだところ、Lightroomはストレスなく操作できるようになった。OSやソフトウェアを置くCドライブにIntel SSD DC P4511 1TBという頑丈なM.2タイプのSSDを組み込んだから、この部分は少なくとも十年くらい元気なまま機能してほしい。このパソコンでものをつくっていこう。パーツの分割払いもしっかりな。

2020年5月16日(土)

コーヒー豆の自家焙煎に手を出した。いつでも新鮮な豆が得られることと、少しは安く上がりそう、と思ってのこと。煎りはじめは麦茶のようなこくのある香りが立ち、それから焦げたような煙に変わっていった。ふだんフルシティローストが好きなため、2ハゼなるタイミングで焙煎を切り上げた。豆の色は知ってる濃いあずき色だけれど、ふくよかな香りがぶわーっと広がる……というのとは少し違うな。あれはプロの技なんだね。煎った豆を極細挽きにしてモカエキスプレスで抽出したのを飲んでみると、味のほうはいい線行ってる。個人的に珈琲にモナンのヘーゼルナッツシロップを入れるのが好きなのでだばあと加えた。手間が満足感に乗っておいしい。至高の珈琲を求めてこだわる人の気持ちがわかる気がする。自分で煎っても満足あるものができそう、という確信が得られたことだし、これからは生豆をストックしておいて必要な時に煎り、新鮮なものを使ってもよさそうだ。各所の記事で見かけた「チャフ(豆の薄皮)が飛び散るため、焙煎後は周りの掃除が必要」というのは、事前に豆をざるで研いだところ、ほぼ抑えられた。

『天使にラブソングを』を観た。初めてハモる場面に胸のすくような感じがしてよいなあ。ウーピー・ゴールドバーグという人物の作品に触れるのはこれが初めてだった。あーいい気分。

日がな小雨の降る、潤いある日。梅雨に入る前のからっとした気候と降り注ぐ日差しは、季節のうちでも一番美しくて快適だと思う。身動きを取りにくい状況ではあるけれど、今年もそういう光景を写真で記録できたら。そういえば、銀の針のような雨がけぶって緑と調和している光景、というのを五月には見かけることがある。今年はそういうのに遭遇するだろうか。

2020年5月15日(金)

たいへん眠たい。沖縄では梅雨入りしたとか。スクービーの『月光』に、梅雨時の夜中の静まり返ったような印象を持ってる。

Windows10は使い始めた初日にスタートメニューが出なくなり、三日目のきょう、ブルースクリーンに遭遇した。なるほど、こんな感じなんだ。導入して間もないWindows7にサービスパック1を入れたとき、エラーを乗り越えるために金曜から月曜まで格闘したのを覚えてる。10も現行のOSとはいえ、うまくいかないことはまだまだあるんだなあ。

祖父宅の茶のすす病についてはオルトラン粒剤を撒き、ベニカXスプレーもついでにかけてきた。明日は雨が降るそうだから、粒剤の成分が浸透してアブラムシを絶やすはず。すすは生け垣の内部で蔓延しているみたいだった。茶が病虫害に弱いということと、なんともないように見えたものも祖父は世話をしていたのだなということの両方を思う。彼が愛用していた小刀を見つけ、だれも使わないだろうと判断してもらってきた。一つの場所に暮らすことで風景に記憶が宿り、やがて人々の暮らしも思えるようになっていく、そういう感覚がある。

2020年5月13日(水)

昼前より雷鳴、続いてにわか雨が降る。昼過ぎから日没にかけて風が強かった。いま、わずかな風に透明感と涼しさが乗っており、ほんのり秋口じみたさみしさを感じる。鉢植えにして部屋で飼っているすいかずらの枝先に花芽が付いていた。野生種の花の香りも強いものだけれど、これはとりわけ香りが強く花も大きい改良種だそう。花が咲くことを思うと気持ちが前向きになるなあ。少し前に発生した台風1号はなんとなく北上するルートに見える。

2020年5月12日(火)

さして迷うこともなくパソコンは組みあがり、OSのインストールもすんなり終わってしまった。ので、ストレージのフォーマットをしながら、そのデスクトップ機でこれを書いてる。フラットな画面だなー。ソフトウェアを入れたりデータを移したりといった作業が残っているけれど、今回の自作PCはうまく組めたと言ってよさそう。いまのところとりあえず、デジタル写真のRAW現像を快適に行うため十年ぶりで手に入れた虎の子なので、また長く面倒を見ながら使っていく予定。二年の分割払いを頑張ろうな。

パソコンや周辺機器への理解も深まるといいなあと目論見つつの組み立てはいい線行った気がする。デジタル寄りの写真撮影はこうした機械ありきの趣味なので、その性能や仕組みを知ることは作品の出来栄えと結びついていくし。組む前といまで理解が異なって見えるのは、やっぱり筐体内部の配線かなあ。この部品をこういうふうに接続すれば所定の機能を果たせるというのが、なんだか生物の内臓を弄り回しているみたいだった。パソコンは連結された電子部品の集合なのだなあと思う。

2020年5月11日(月)

印象的な雲が流れる。ウェザーニュースのつぶやきに、光の梯子が地元へ降り注ぐ写真が載っていた。ちぎれ雲からときおり雨粒が落ちてくる青空の日。Lightroomで表現できる手札を増やせたらと思い、youtubeとnoteの記事のいくつかを漁ってる。

2020年5月10日(日)

とても湿度の高い日。ぼそぼそとパソコンを組み立て始めた。オンラインの記事も参考にしながら、少しずつ形にしていく。組み立てそのものは、合う規格ごとに繋いだり配置したりしていけば立ち上がるところまでは行くのかもなー、という感じがしてきた。このまま行けば馴染みのないBIOSの設定もなんとかなるかも。M.2 SSDは板ガムみたいなサイズと形状をしていて、一緒に組み込んだごついHDDから記憶装置はここまで進化したんだとびっくり。夕の庭でジャンボあけびや残りのスイカズラを地植えにしたり、白いクレマチスの花束を撮ったりしていた。別のクレマチスで、ひと月ほど前に地植えにした’フォンドメモリーズ’は展開がとても早い。もうちょっとしたらフェンスの上まで行ってしまいそう。部屋で飼ってる八重の小くちなしとスイカズラの’グラハムトーマス’も、鉢の環境が安定してきたようで一安心。麗しい五月をたくさん吸い込んでいこう。

2020年5月9日(土)

きのう放置したお茶はほんのり花の香りを放っていた。急須で淹れてみると、花の香りと植物の青い匂いが半々に入り混じった、野趣に富むお茶の出来上がり。新鮮さに満ちていて、意外とおいしい。発酵がそれほど進行しなかったのは揉捻が足りなかったためのように思う。もっと葉の細胞壁を壊しに行ってもよかったのかも。摘んだ茶の芽を揉み一晩置けばよい香りがするということが、人類はこれを尊び歴史の中で求めて来たのだなあ、という実感につながるようで、不思議だった。祖父宅へ寄ったらまたお茶を作ってみるつもり。

夕過ぎにSSDが届いた。やっとだよー。注文したのが二月十八日、三月下旬に台湾で製造され、アメリカの空港いくつかを経由して辿り着いたらしい。ものすごく輸送のお世話になっている……。Cドライブにあてがうつもりでいたパーツがこれで揃ったので、自作PCを組む作業をゆるゆるとやっていけそうだ。十年ぶりで新たに手に入れるパソコンってどんな挙動をするんだろう。写真編集のために性能のよい部品を手に入れはしたものの、これでまた十年は保たせたいんだよね。

2020年5月8日(金)

祖父が活用しないまま残した桜の丸太を回収するついでに、屋敷の生け垣から茶の新芽を摘んできた。いま屋敷を管理する者は事実上いないため、敷地内にはさっそく雑草がはびこりだしてる。生け垣の一角には黒くべったりしたすすのような病気が拡がり始めていた。すす病かなと思って検索。たぶんこれだ。羽虫がわんわん飛んでいたけれど、あれはアブラムシだろな。ベニカXとオルトラン粒剤が手元にあるから、天気を見て近く散布しに行く。相続の件で、祖父の屋敷に関しては誰が引き取るかまだ判らないけれど、実際に手入れをしていくのは自分かもな、という気がしてる。なにをどうやればいいか把握しているのは僕だけなうえに、いとこたちはここを早く脱出したがっているもの。

一芯二葉で摘んだ茶の芽は烏龍茶にするつもりで、少し前に手揉みした。いまは風通しのよい窓辺で発酵が進むのを待ってる状態。植物自体の青いにおいの中に、華やかな香りがわずかに混じってる。明朝にまた確認することにして、寝床でラジアンを待とう。