2024年10月7日(月)

のんびり。夜更けに雨が降り出したのと同じくしてかえるたちが鳴き始めた。それを聞くうちに泣いてしまった……。雨が降るというのは当たり前のことではないし、それを祝福する生きものたちがいるというのも当たり前ではないのだよね。さいきん地球の成り立ちについて書かれた本をいくつか読んだためか、原初の雨や生命のビジョンが、さっきのあまがえるたちの声に重なるのだった。出所のよくわからない涙でそれに呼応しているじぶんもまた生命の流れを汲んでいる。ぴちょぴちょとこもった音を立てる雨垂れが聞こえる。

2024年10月6日(日)

朝は道の駅の産直を覗き、そのあとは訪問を予約していた輸入ビール屋さんへ向かった。一見さびれたカラオケ店の中へ入ると、冷蔵庫のガラス戸の向こうに見たこともないビールが所狭しと並んでいた。お店の方に好みと予算を伝え、個性的でくせの強いものを何本か見繕ってもらうことに。お話を伺った感じ、オンラインショップでの販売がメインのようで、倉庫がお店を兼ねているのかな。ほんっとーに初めて見るビールばかりですごい品揃え。世界は広そうね。丁寧に対応していただいたあとはスーパーを回って帰宅し、おふとんでぬいとまどろむうちに外は暗くなっていた。夕餉のあとはローズマリーとくちなしを再び小びんへ活けて机の上に置き、その前でのんびりするうち夜の二時。

2024年10月5日(土)

のんびり。おふとんでぬいとまどろむうち外は暗くなっていた。綺麗に貫通した雷管石と小さなルビー原石、それに磨かれたホワイトラブラドライドが届いた。そろそろおやすみ。

2024年10月4日(金)

図書館実習の最終日。そのあと定期通院先とスーパーを回って帰宅。今週もよくがんばりました。疲れが染み出してきて眠たい。

2024年10月3日(木)

午前のみ通所してあとはうちでのんびり。きのうに引き続き比較的穏やかな気分。こうした状態はじぶんにとって貴重な蜜というか、例えるなら風の町が凪いだり嵐の海に星空が出るようなもので、無為にふける贅沢で味わうもの。おとといの雑記にどうこうと書いたけれど、いまなら窓辺で過ごす夜があと12時間くらい続いてもいいと思える。早めに眠れるのはよい流れがあるときの傾向。今宵もそのように。

2024年10月2日(水)

午前のみ通所。夕餉のあとは30分ばかり散歩をした。思いがけないほど穏やかな気分で過ごした日。こうした好ましさには再現性がほしくなるもので、散歩はその試みのひとつなのだけれど、一方でまたとこない一瞬が日々なのではという思いもよぎる。とはいえ特に相反するものではないから、してみたいことならすればいいんじゃないかな。早めにおふとんへ。

2024年10月1日(火)

なにごともなかりし日。ぬい一名に洗われてもらった。一年前のここに一日72時間ほしいとか、二年半前には一日96時間ほしいとか書いてあり、その活力のみなぎりがなんだか信じられないような気持ちになっている。いまの生活に入ってからは疲れてなにもしたくないもんね……。一年単位ではそれだけの変動が起きるよ、というのがフラットな見方かなと思う。主治医の「やることやって生活しているんだから、よくやっていますよ」という言葉がなんとはなしの支えになっている。ほどよいところでベッドへ入るのがよかろ。