2024年10月19日(土)

午前のみ通所。疲れた……。夜には風が出た。日中は夏日のところもあった一方、北のほうでは初雪らしく、この吹き荒れる北風は季節の入れ替わりを進めるものなのかなと思う。だらだら夜更かししよう。

2024年10月18日(金)

午前のみ通所。今後の計画を作るためのモニタリングがあったり、お昼ごはんを他の方といっしょに食べたり、スタッフさんから濡れた原付をこれで拭いてと言っていただいたり。霧雨が降るなか移動して喫茶店でひと息入れ、それから定期通院先へ。うちへ帰ってきてからは雨脚がはっきりしてきた。あす行けば三日お休みだから、のんびりしてほどよいところで床へ就くがよい。

2024年10月17日(木)

午後まで通所。実習から帰ってこられた方と久しぶりにお昼ごはんをしたり。ここの利用を卒業したら遊びたいですねと言ってくださり、うれしかった。体調に変化があるなか気分的には悪くない日で、帰り道の風景にはほんとうに久しぶりに、暮らしや季節を感じることのしっとりした気持ちを抱いた。すごい、この感覚がわずかでもよみがえってくるとは。現実への帰還という印象。忙しい生活にかさつく前は溢れるほどに自分を潤してくれていたものが、再びそれとなくしっぽを見せている。いろいろあるけれどうまく運んでいるところまできた、というしるしかもしれない。夕餉を早めに済ませたので宵の心地よさをたっぷり堪能していた。よい流れがあるならよい循環へ導くべし。早めにお布団へいこう。ブルーバックスの中屋敷均『遺伝子とは何か?』を読んでいる途中なのだけれど、遺伝子の研究が歴史を追って述べられるなか、DNAと呼ばれるものの分子とその立体構造が図に出てきたところで、静かに感動してしまった。幾種類かの分子たちがこんな結びつきかたをして構造をつくってるんだ……。二重螺旋の論文の汚点も読み、ため息のような気持ちも抱いたのだった。

2024年10月16日(水)

体調がすぐれず、やや低めのテンションのなか通所。細々とめくってきた初心者向けの世界史の本を読み終え、次はどうしようかと思ったすえ、橋本治『二十世紀(上・下)』(ちくま文庫)とユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史(上・下)』(河出文庫)、ほか気になる本をいくつかAmazonでポチった。大航海時代からヴィクトリア朝にかけての時代に惹かれるのでそのようすをもっと知りたいのだけれど、ざっくり検索しただけではピンポイントな書籍は出てこない。基本が終わりあとは好きに漁りなさいというところへ来たみたい。思えば博物学や探検誌関連の書籍を本棚にプールしており、関心はじぶんより先に道を敷いてくれていたらしかった。高校ではずっと地理ばかり取っていたじぶんが世界史も面白がるなんて……なんだか、不思議だ。地学や地球科学、天文へも興味が伸びているあたり、より大きなものというか、閉じていた世界が開けて外界への眼差しが育っているのかもしれない。かつて地理の勉強で培った地球へのイメージがずっと導線になっているのは間違いのないこと。

2024年10月15日(火)

なにごともなかりし日。『さよなら、僕のマンハッタン』観た。うまくいかなさそうな恋愛に悩む無難な青年の隣室に、よくわからない男性が越してきて、そこから物語が動いていく。もつれていく人間関係を描いているのかな……と思いつつ観ていると、最後に、絡まった糸がするんと解けるような展開を見せた。しっとりした印象の残る映画で、画面の色作りも似合っておりよいなあと思う。夕餉のあと、じぶんは辺境やフロンティアで暮らしたい、見て回りたいのではという思いがよぎり、こういうときはこの作家かなと、積ん読の棚から星野道夫の文庫二冊とジェーン・グドール『森の旅人』(上野圭一訳、松沢哲郎監訳、角川21世紀叢書)を取り出した。それまで知らなかったのだけれど、『森の旅人』をぱらぱら開くと星野道夫撮影の著者像が載っており、びっくり。本の方がこちらを招いたり、機が熟したときやっと背表紙に呼ばれるようなことが、読書のうちにはときどき起こる。おそらく取り出した数冊はいまが読みごろ。北海道の広い大地もいずれまた巡りたい気がしている。いまは行ったことのない場所の優先順位のほうが高いけれどさ。辺境を見て回りたいことと、巡礼するような旅をできたらということ、そうした思いがなんとなくある。

2024年10月13日(日)

のんびり過ごしたよい気候の日。土曜はちょっと疲れて書き忘れたのだけれど、それとは別に、NPOさんのところでお誘いいただいている二週間後の山登りについて打ち合わせがあった。行程はロープウェイ山麓あたりから茶臼岳へ、往復でも四時間ほどの見込み。茶臼岳は日々見上げる山なのにまだロープウェイ山頂駅より先へ登った経験がないから、よい機会になると思う。今回参加するのはじぶん含め二名、それに企画したスタッフさんやその知り合い、サポートしてくださる方々が数名。話を伺うなかなんとなく思ったのは、これってNPOさんのほうで定期的な活動にできればという思惑から立ち上げられ、じぶんはその初回にお呼ばれしたっぽいねということ。思えばお菓子作りの活動もそんな感じだった。個人的に幸運はなるべく手放さない姿勢でいるから、企画の立ち上げ要員として誘っていただけているのかと思うとどこかうれしいものだね。今回の企画についてはスタッフさん曰く、息抜きを楽しむことに加え目標へ向かうこととその達成感も感じていただけたらとのことで、いまのじぶんはそうしたことが力になる段階にいるのかなと思う。勝手な期待としては山頂でカップ麺など食べたい。ガスはOD缶なら使えるのかな……。そのあとはワークマンへ立ち寄り手ごろなジャケットを一枚購入。山へ登るにあたっては寒さ対策だけが懸案だったから、あとはあるもので間に合いそうね。